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町田の日本代表DF望月ヘンリー海輝、CBでスクランブル出場 サプライズ招集直後「いい意味で慣れた」

スポーツ報知 2024年9月15日 0時55分

◆明治安田J1リーグ▽第30節 福岡0―3町田(14日・ベスト電器スタジアム)

 町田の日本代表DF望月ヘンリー海輝が、センターバック(CB)としてのスクランブル出場で完封勝利に貢献した。アジア最終予選の日本代表に選出された右サイドバックだが、代表では2試合ともにベンチ外に終わり、町田に戻ったこの日は同じく代表組のGK谷晃生、DF中山雄太が先発する中でベンチスタートに。しかし中山、そして主将の元日本代表DF昌子源が前半途中に負傷交代する緊急事態に、前半33分からCBとしてプレー。慣れないポジションにもそつなく対応し、首位再浮上に貢献した。

 試合後の望月は、落ち着いた様子で振り返った。「ベンチでどういう出場でも出られるように準備していたので、その準備が生きました。代表では(試合に)出られなかったですけど、3バック、(紅白戦等では)4バックの相手役も経験して、(板倉)滉くんや(谷口)彰悟くん、マチくん(町田)、(中山)雄太くんたちのプレーも見ながらやれたので。正直(代表では)緊張感がすごかったので、いい意味で慣れた、というか」。代表の練習では4バックのCBも経験し、日本トップの選手達とともにプレーする刺激を受けた。日本代表という人生初のプレッシャーを受けた直後だけに、慣れないポジションでの出場にもひるむことはなかったと言う。

 前半43分には左サイドへ正確なロングフィードを通し、後半11分にはスピードを生かしたカバーリングも見せた。また福岡FWウェリントンとのエアバトルは完勝とはいかないまでも、192センチの高さも生かして自由を奪い、決定的な仕事はさせず。CBでのプレー経験は、大学時代も通じて6、7試合だと言うが「代表でやってたときも、(上田)綺世くんとかのプレッシャーが速かったですし、その経験が生きたのかな」と振り返った。

 日本代表から町田に戻った際は、黒田剛監督から「ただ(代表に)参加しただけで終わって欲しくない」と厳しい指導も受け、この日はベンチスタートに。日本代表、という肩書きにより不特定多数の厳しい目や批判にもさらされるが「SNSで言う人より、先輩、コーチ、監督に言われるアドバイスが僕のためになるので」と語る。代表帰りの初戦、思わぬ形でプレーすることになった22歳は「1年前にはまったく想像していなかったですけど、いいサプライズだと思って」とうなずき、優勝争いの中でさらなる成長を誓っていた。

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