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J1磐田 残留へ望みつなぐ柏撃破…渡辺りょう&中村駿が加入後初ゴール…J1通算400勝に王手

スポーツ報知 2024年9月15日 6時30分

◇明治安田J1リーグ 第30節 磐田2-0柏(14日・三協F柏)

 ジュビロ磐田は柏を2―0で下し、3試合ぶりの白星でJ1通算400勝に王手をかけた。前半5分、MF中村駿(30)のパスに飛び込んだFW渡辺りょう(27)の移籍1号で先制。同26分には中村にも加入後初ゴールが飛び出し、リードを広げた。残留争いのライバルを完封し、順位こそ18位のままだが、17位・湘南との勝ち点差を1に縮めた。

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 誰もが待ちわびた瞬間がやってきた。試合前の時点で、柏と勝ち点5差。残留を争うライバルを敵地で下し、磐田がJ1通算399勝目をマークした。横内昭展監督(56)は「選手、スタッフで突き詰めていたことが出た。我慢しながら全員が力を振り絞った」とたたえた。

 立役者はボランチの中村だ。前半5分、CKの流れから右サイドでボールを受けるとゴール前に絶妙なクロスを送った。今夏、C大阪から加入した渡辺がダイビングヘッドでぶち込み、5試合ぶりの先制点を奪った。中村は同26分にもクロスの折り返しに食らいつき、こぼれ球に反応して左足で放り込んだ。

 昨季ルヴァン杯を制した福岡から今季加入。開幕当初はスタメンに食い込んだが、数週で治るとみられたけがが長引き8月25日の札幌戦が24試合ぶりの先発だった。「ピッチに立った今、もっと責任を感じてやらないといけない。この5か月を晴らすために」と巻き返す意思を胸の内に固めた。

 残り試合は毎回、結果が求められる緊張感が続く。「(残留争いは)メンタル勝負なところがある。失敗したらとか頭をよぎるが、自分のためにはならない。持っている物を出せばチームのためになる」と声を大にして訴えてきた。

 チームは9試合ぶり、今季5度目の完封をマークした。後半42分からはDF鈴木が入り、中断の3週間でひそかに準備してきた3バックで逃げ切った。次は21日、本拠で福岡戦が待つ。サックスブルーに染まるホームで節目の1勝を挙げ、残留へまた一歩前進する。(武藤 瑞基)

 ☆磐田FW渡辺(前半5分、クロスに飛び込み頭で貴重な先制弾)「(中村)駿君がいいボールを送ってくれた。感謝したい」

 ☆磐田MF中村(先制点をアシストし、自ら移籍1号も)「元々(ゴールシーンのようなプレーは)得意。感覚も良くなっている」

 ☆磐田DF高畑(左MFで移籍後初先発に抜てきされる)「自分の良さが出せればと集中していた」

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