◆大相撲 ▽秋場所８日目（１５日、東京・両国国技館）
西十両１１枚目・尊富士（伊勢ケ浜）がストレート給金を決めた。ここまで１敗と好調だった東同８枚目・朝紅龍（高砂）との一番は、立ち合いからの一気の攻めで押し出した。１１０年ぶりの新入幕優勝を果たした３月の春場所以来の給金直しに「中日で勝ち越せるようにと思っていたので、相手どうこうより、自分の相撲を取ることに集中していた。いい内容でやれた」と、うなずいた。
春場所で快挙を成し遂げながら、１４日目に負傷した右足首の回復が遅れて５月の夏場所は全休。十両に転落した７月の名古屋場所も初日から休場し、８日目から途中出場し２連勝を飾ったものの、場所前に負傷していた左大胸筋の状態が悪化し途中休場を余儀なくされた。初日からの出場は３場所ぶりだが、実力の高さを見せつけている。
今の目標は「けがをしないこと。目標は元々、持たないようにしたいるので」と話す一方で、夏場所以来の幕内復帰に向けては「そうやって思ってやっている」と意欲を見せた。「お客さんの前で自分の相撲を取って、喜んでもらえるように。来場所につなげられるように取りたいと思っている」と力を込めた。