プロボクシングの元東洋太平洋ライト級王者・中谷正義さんが１５日、１６日に地元大阪でオープンする「中谷ボクシングフィットネスクラブ」（吹田市五月が丘北２ー５２―２Ｆ）のプレオープンレセプションを行い、同ジムをお披露目した。「ボクシングと出会って、僕の人生はまともにしてもらった。これからボクシングを通じ、会員さんがたに恩返ししていきたい」と決意表明。また、現役時代から７年間交際した田中小優希さんとの結婚も発表。二人三脚でジムを切り盛りしていく。
この日は元同僚の山中慎介さん、粟生隆寛さん、村田諒太さん、尾川堅一（以上、帝拳）、同学年の小国以載（ゆきのり、角海老宝石）の歴代世界王者５人らボクシング関係者約５０人が駆けつけ祝福。帝拳ジムの先輩にあたる村田さんは「中谷は愚直で、正直な男。彼は１人１人と向き合い、会員さんたちはジムを続けていけると思う」とエールを送った。
プロ加盟はしない方針。数々の好ファイトで沸かせた中谷さんが、ミットを打つ側から持つ側にまわり、老若男女にボクササイズの楽しさを伝えていく。
◆中谷正義（なかたに・まさよし）１９８９年３月８日、大阪市生まれ。３５歳。興国高、近大を経て２０１１年、井岡ジムからプロデビュー。１４年、東洋太平洋ライトフライ級王座を奪取し１１度防衛。１９年、敵地米国で後の世界王者・テオフィモ・ロペスに判定負けし一度引退も、再起し帝拳ジム入り。２１年、米国で元世界３階級王者・ワシル・ロマチェンコ（ウクライナ）と対戦し９回ＴＫＯ負け。２２年の吉野修一郎（三迫）戦を最後に、２３年に現役引退を表明。身長１８２センチの右ボクサーファイター。プロ通算２０勝（１４ＫＯ）３敗。世界４階級制覇の井岡一翔（現志成）は興国高の同期。