中日の田島慎二投手（３４）が今季限りで現役を引退することが１５日、分かった。この日までに意思を伝え、球団も了承。中日一筋１３年間の現役生活に別れを告げる。
東海学園大初のプロ選手として１１年ドラフト３位で入団。１６年には当時のプロ野球新となる開幕からの３１試合連続無失点を記録し、１７年には自己最多の３４セーブを挙げた。昨季は５年ぶりに３０試合登板を果たし、３２試合で１勝２敗、１０ホールドを記録したが、背中の張りや右肩の違和感など、相次ぐ故障に悩まされた。今季の登板は、自己最少の１試合にとどまっている。
この日はウエスタン・ソフトバンク戦（ナゴヤ）の９回に登板して１回無安打無失点。チームメートにあいさつを終え、表情は晴れやかだった。清水、松山ら後輩の壁であり、手本だった右腕。「僕もそこに勝っていかないと」と闘志を燃やし続けた３４歳が、ユニホームを脱ぐ。