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吉田正尚、左撃ちで先発した試合は6試合連続安打…試合は敗れ、プレーオフ進出さらに厳しく

スポーツ報知 2024年9月16日 6時59分

◆米大リーグ ヤンキース5―2レッドソックス(15日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が15日(日本時間16日)、敵地のヤンキース戦、「6番・DH」で先発出場し4打数1安打。先発した試合は6試合連続安打で、打率は2割9分となった。試合は2―5で敗れ、チームは150試合を消化して75勝75敗。プレーオフ進出は風前のともしびだ。

 ベンチの期待に応えた。見送ればボールという外角へのスライダーに、吉田がタイミングを合わせる。打球速度75マイル(121キロ)の緩い当たりは、左前にポトリ。映像では4球全部ボールに見える程、徹底的に外を攻められた中、対応力が光る技あり打だった。

 「ボールだと思いましたけど、(初球の)判定がストライクだった。ちょっとゾーンを広げていて、追いかけてしまった所はあります。先っぽで何とかという所じゃないですかね」

 最近は、球審に不利な判定をとられるケースが多いが、「でも、自分のストライクゾーンをしっかり持ち続けるようにするのが、1年間通じて大事じゃないか、と思います。その審判によって変えていたら、どうしようもなくなるから」と振り返った。

 8月以降、ツープラトン制が基本となったレッドソックスが、相手先発・左腕ロドンに吉田を抜擢した。右打者レフスナイダーは右手首痛。カサス、アブレイユという選択肢もある中、吉田を選んだコーラ監督は、試合前「昨日韓国BBQに一緒に行ったから」と珍回答。前日マルチ安打&3打点と活躍した吉田とスタッフらで、宿舎近くの焼肉店に出掛けたことを明かした。「美味しかったし、彼が肉をひっくり返す様はプロフェッショナルだった」と冗談を語った後、「ここは右翼が狭いし、彼はロドンに上手く対応できると思う」と真意を説明。

 7月5日に当地で9回2死から右翼へ同点2ランを放つなど、キャリア球場別成績は、本拠地を除けば、最多となる3本塁打&12打点と、右翼314フィート(96メートル)の敵地ヤンキースタジアムとの相性がいい吉田を、見込んでいた。

 左腕先発試合でのスタメン入りは、今月3日以来。8月以降では4度と出番が減っていたが、「右肩が開かないように(意識した)」とアプローチを実践し、先発した試合は6試合連続安打となった。

 チームは、これで今季150試合を消化し、75勝75敗と5割に逆戻り。「この時期、接戦はもう関係ない。勝たなきゃいけない。(状況は)ますます厳しくなってきた」とコーラ監督は危機感を募らせる。残り12試合、奇跡を起こせるか。

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