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ドジャース強さの秘密 大谷翔平敬遠四球の次打者が打率6割超え…エンゼルス時代は1割台も

スポーツ報知 2024年9月16日 12時12分

◆米大リーグ ブレーブス2―9ドジャース(15日、米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、敵地・ブレーブス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、4打数2安打2打点、1申告敬遠の活躍でチームを3試合ぶりの勝利に導いた。連敗を「2」で止め、負ければ消滅だった地区優勝へのマジックを10とした。

 0―2で2点を追う5回2死一、三塁の3打席目に右翼へ打球速度114・4マイル(約184・1キロ)等強烈な当たりで適時二塁打を放つと、1―2で1点を追う7回2死一、二塁の4打席目も右翼へ2打席連続の適時二塁打を放った。2―2で同点の9回2死三塁の5打席目は申告敬遠で出塁。すると続くベッツの適時打で勝ち越し、その後も3者連続本塁打など打線が爆発して逆転勝ちした。

 ドジャースの強さが見えた逆転勝ちだった。同点の9回2死三塁。打者は大谷だったが、ブレーブスベンチは迷わずすぐに申告敬遠を選択し、エンゼルス時代に大谷と同僚だったこともある救援右腕のイグレシアスはベッツとの勝負になった。だが、ベッツが中前適時打を放って勝ち越し。その後も打線はとまらず一挙7得点で、9―2と結果だけ見ればドジャースの大勝だった。

 ベッツは、3日(同4日)の敵地・エンゼルス戦でも延長10回に大谷が申告敬遠された後にダメ押しの15号3ラン。この日も勝ち越し適時打と意地を見せた。ドジャースに大谷が加入してからこの日で10個目の申告敬遠だったが、敬遠された次の打者は8打数5安打の打率6割2分5厘と打ちまくっている。先発陣に故障者が相次ぐなど苦しい状況になっているドジャースだが、大谷が勝負を避けられても得点するだけの力が打線にはある。

 エンゼルス時代には徹底的に勝負を避けられることもあり、21年に20個、22年に21個の申告敬遠があった。エンゼルス時代の6年間は大谷が敬遠された後の打者は54打数8安打で打率1割4分8厘。10年連続でプレーオフを逃したエンゼルスと、12年連続でプレーオフ進出に近づいているドジャースの違いのひとつだろう。

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