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岡本「何でも話す」尚輝と巨人14年ぶりの3・4番2戦連続アベック弾!18日ドローでもマジック8か9点灯

スポーツ報知 2024年9月17日 5時0分

◆JERA セ・リーグ 巨人7―1中日(16日・東京ドーム)

 巨人が3、4番の2試合連続アベック弾で中日に快勝し、リーグ最速で70勝に到達した。初回、4番・岡本和真内野手(28)が今季19度目のV打となる先制24号2ラン。1点差とされた6回には3番・吉川尚輝内野手(29)が貴重な5号ソロを放った。投げては赤星優志投手(25)が6回1失点に抑え、今季9度目先発で初勝利。次戦、18日のDeNA戦(東京D)に引き分け以上で待望の優勝マジックが点灯する。

 張り詰めた空気を、一振りで変えた。岡本和の打球が瞬く間に左中間席へ消えていく。初回に、いきなり強烈な先制パンチ。大歓声を浴びながら悠然とダイヤモンドを回る姿からは、威圧感が漂った。「先制点を取れたことが、素直にうれしかったです」。前夜の看板直撃弾から2試合連続決勝アーチで今季19度目のV打。頼れる4番がチームを70勝リーグ一番乗りに導いた。

 逃さなかった。初回2死一塁。2ボール2ストライクから松木平の投じた外角131キロのチェンジアップを捉えた。今季5度目の2試合連発となる24号2ランで、白星のなかった赤星を援護。「いつもいいピッチングしてくれてましたし、今日もいいピッチングしてくれていた。勝てたんで良かったです」と、普段より声も弾んだ。

 初対戦の投手を苦にしない。「普段やらないピッチャーとの対戦の時は対策が大事。データや映像を見たりしながらイメージして、先に打席に立った人にも聞きながらやっています」と事前準備を徹底。松木平とは初めて対戦したが、研究の成果が出た。

 頼りにしている存在がいる。同じく全試合にスタメン出場している吉川だ。「野球の話はあんまりですけど、何でも話しますよ」。一緒に移動することも多く、自主トレを共に行うなど公私ともに仲がいい。学年は吉川が2つ上だが同時期に開幕スタメン、レギュラー定着をしており、苦楽を共にしてきた。

 吉川も照れくさそうに明かす。「一緒くらいに1軍に上がって、俺がけがとかをしていた時も、ずっと出ていてジャイアンツの4番やっていてね。同期ではないけど、やっぱり一緒に出始めたから、なんか感じるところはあるかな」。同じ思いを共有できる大切な存在として、お互いに認め合っている。

 その二人が大事な局面で、球団の3番・4番では10年8月の小笠原・ラミレス以来14年ぶりとなる2試合連続アベック弾。リーグVへ向けて大きな原動力になっている。阿部監督も「二人で本当にすごく頑張っている感じなのでね」と目を細めた。

 チームは攻守がかみ合い2連勝。試合前の円陣で浅野が「敬老の日なので、勝って早くけいろう」とダジャレを交えて声を張り上げた試合で快勝し、主将は「(円陣の声出しが)すごく良くて、早く帰れました」と笑った。貯金を最多タイ15に戻し、最短で18日に優勝マジック8か9が点灯する。もう止まらない。熱気渦巻くチームの中心に岡本和がいる。(宮内 孝太)

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