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「秋広、見ててつまんなくなかったですか?」巨人・阿部監督6番起用も途中交代 初5番浅野と対照的

スポーツ報知 2024年9月17日 5時0分

◆JERA セ・リーグ 巨人7―1中日(16日・東京ドーム)

 ヒリヒリする優勝争いの中で阿部慎之助監督(45)が近未来型打線を組んだ。高卒2年目の浅野をプロ初の5番、17日が22歳の誕生日の秋広を6番に入れた。「今日は今日」と日々ベスト布陣を模索し、直近5試合1安打のモンテスに休養を与え、この先の巨人を担う両選手を並べて勝った。

 浅野については「5番目のバッターなんでね。バントはやらせようと思っていた」と、状況次第でつなぎ役も想定。2点リードの6回無死一塁で送りバントのサインを出した。初球を三塁前に完璧に転がしてプロ初犠打を決め「高校の時もしたことがないので緊張しましたが、決まってヨッシャーという感じでした」と喜ぶ19歳を拍手で出迎えた。

 「次世代の人を入れて勝つってことをしとかないと今後のジャイアンツに生きない」との信念を胸に浅野を25試合連続先発起用。試合前の円陣で声出し役を務めた浅野は「今日は敬老の日です。おじいちゃんおばあちゃんに感謝して勝ちましょう。昨日僕が円陣して勝ったということは僕、勝利の男神です」と盛り上げた。7回には右翼線に二塁打も放って仕事を果たした。

 一方で秋広は対照的な結果になった。2回は三飛、4回は三ゴロで5回の守備からオコエと交代。「秋広、見ててつまんなくなかったですか? 全く何の魅力も感じなかったから代えた。あんなちょこんとやるんだったらマン振りして帰ってきてほしい。そっちの方が魅力的だし。うまくヒット打ってくれとか思っていない。そこを本人がもっと理解してほしい」。大きな可能性を感じているからこその愛情を込めた指摘だった。

 7連戦を5勝2敗で終え残り12試合。この時期の若手の起用には将来を見据える阿部監督の思いが詰まっている。(片岡 優帆)

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