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西武の増田達至が引退 通算12年194セーブの守護神

スポーツ報知 2024年9月17日 5時0分

◆パ・リーグ 西武1―0ロッテ(16日・ベルーナドーム)

 西武・増田達至投手(36)が今季限りで引退することが16日、分かった。

 増田は12年ドラフト1位でNTT西日本から入団。類いまれなマウンド度胸に加え、150キロ超の速球、キレのあるスライダーを武器に1年目から救援で活躍した。3年目の15年には42ホールドポイント(40H)で最優秀中継ぎのタイトルを獲得。同期入団の高橋朋らと勝利の方程式を形成した。翌16年以降は抑えを任され、18年からのリーグ連覇に貢献。20年には(5勝)無敗の33セーブを挙げ最多セーブのタイトルも獲得した。

 しかし、近年は右肩の故障の影響もあり、今季はクローザーの座をアブレイユに譲った。「毎年が勝負」と決意して臨んだ12年目の今季は、12登板で防御率4・09。6月14日のDeNA戦(ベルーナD)を最後に1軍から遠ざかり、ファームで調整を続けていた。

 20年オフに国内フリーエージェント(FA権)を行使して4年契約を結び、今季が最終年だった。去就については「まだシーズンがあるので」と明言を避けていたが、この日までに現役を引退する意向を固め、球団に伝えた模様だ。

 投手陣最年長の右腕は温厚な性格で後輩から慕われ、練習でも力を抜くことはなく、若手の手本になっていた。200セーブの達成はかなわなかったが、西武を支えてきた通算194セーブの守護神は12年の現役生活に別れを告げる決断を下した。

 ◆増田 達至(ますだ・たつし)1988年4月23日、兵庫県出身。36歳。柳学園(現・蒼開高)から福井工大、NTT西日本に進み、2012年ドラフト1位で西武に入団。1年目から救援で投手陣を支え、18年、19年のリーグ優勝に貢献。20年オフに国内FA権を行使し、年俸変動制の4年契約を結んでいた。180センチ、88キロ。右投右打。年俸2億4000万円。

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