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ACL優勝賞金2.5倍14億円に大幅刷新…3億円のJ1と雲泥の差 17日、横浜Mと神戸が初戦

スポーツ報知 2024年9月17日 6時30分

 サッカーのアジア王者を決める大会で、従来のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)から大幅刷新された「アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)」の東地区が17日に開幕し、Jリーグから神戸、横浜M、川崎が参戦する。大会変革の要点を、18年大会での鹿島の初優勝など7季連続でACLを取材してきた岡島智哉記者がQ&A方式で解説する。

 Q1 改革の目的は?

 A 「少数精鋭」による競技力、価値の向上が狙い。

 アジア連盟(AFC)は「競技力向上、商業的価値の向上」をうたう。参加クラブ数が40→24となることで、競技レベルは確実に引き上げられる。下位大会としてアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)が新設され、広島が参加する。

 Q2 優勝賞金は?

 A 「2・5倍」に増額。

 かねて広大なアジアを飛び回る移動負担とつり合わない賞金額が問題視されていたことを受け、400万ドル(約5億8400万円)から1000万ドル(約14億6000万円)へ増額。ちなみに今季のJ1は3億円。

 Q3 大会方式の主な変更点は?

 A 1次リーグは大変革。準々決勝以降は一発勝負に。

 前回大会の1次リーグは東西合わせて10組に分けられたが、今大会からは事実上、東西2組(各12チーム)でリーグ戦を行う方式に。各チームはホームで4試合、アウェーで4試合を行い、東西それぞれの成績上位8チームが決勝トーナメント(T)進出となる。

 川崎の鬼木達監督(50)が「イメージしづらい」と苦笑いを浮かべるなど、なじみのない方式だが、欧州CLも今大会から同様の方式となっている。川崎MF脇坂泰斗(29)は「勝ち点3を狙うが、アウェーで0にならないことが大事になる」と見据えた。決勝Tは1回戦のみ従来のホーム&アウェーで、準々決勝以降は中立地での集中開催で一発勝負となる。

 Q4 参加クラブの負担に変化は?

 A 1次リーグの試合数増加はリーグ日程にも影響。分析担当は大変…。

 これまでの1次リーグは4チーム総当たりの合計6試合だったが、今大会からは8試合に増加。また対戦相手が3→8に増えるため、各クラブの分析担当の負担は格段に増えることになる。

 ◆サッカーの大会優勝賞金額 欧州王者を決める欧州CLは2000万ユーロ(約31億2000万円)。国内大会ではJ1が3億円、J2が2000万円、J3が500万円、ルヴァン杯と天皇杯が1億5000万円。ACLEでは賞金とは別に参加報酬が細かく規定されており、1次リーグ参加だけでも80万ドル(約1億1680万円)、決勝T1回戦参加で20万ドル(約2920万円)、準々決勝参加で40万ドル(5840万円)、準決勝参加で60万ドル(約8660万円)が与えられる。

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