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立ち合い変化失敗の霧島よ、なんで愚策を選択したのか 大の里は前に出る立ち合いに信念…元大関・琴風

スポーツ報知 2024年9月18日 6時40分

◆大相撲秋場所10日目(17日、東京・両国国技館)

 大関取りを狙う関脇・大の里が土つかずの10連勝を飾った。唯一の1敗で追っていた元大関の関脇・霧島に寄り切りで快勝。単独トップの座を守るとともに、後続に2差をつけた。

 立ち合いの変化は成功すれば奇襲、失敗すると愚策になる。霧島よ、なんで愚策を選択したのか。このコラムで横にずれることはあると書いたが、まさか変化するとは私も驚いた。左から張って左に大きく跳んで左上手を取ったが、大の里に万全の右差しを許した。勝負はこの時点で決した。相撲にならなかったばかりか、大の里の強さを際立たせるだけの結果になった。

 大の里は落ち着いていた。変わらぬ立ち合いに信念を感じる。前に出るんだ、と。だから変化にも慌てずに対応することができた。右を差して左は強烈なおっつけ。勝ちパターンも確立されてきた。けがなどのアクシデントがない限り、優勝確率は80%と予想する。

 1敗だった霧島がこのありさま、誰が大の里を止めるのか。両大関に意地を見せてもらいたいが、個人的には低い相撲が持ち味で復調気配の若隆景との一番を見てみたい。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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