中日・加藤翔平外野手（３３）が、今季限りで現役を引退することが１７日、分かった。
上武大から１２年のドラフト４位でロッテに入団。１３年５月１２日の楽天戦（ＱＶＣ）では、新人野手では史上初のプロ初打席初球本塁打を放った。２１年６月に、加藤匠との３例目となる同姓同士のトレードで中日に移籍。３日後のヤクルト戦（神宮）では初出場初打席初球本塁打をマークし、２球団で初打席初球アーチは初の快挙となった。ロッテ１号は左打ち、中日１号は右打ち。高い身体能力と走攻守を兼ね備えたスイッチヒッターとして、記憶にも記録にも残った。
豊富な野球知識と技術を持ち、若手からも慕われてきた兄貴分。今季は１軍での出場はなく、２軍戦５０試合で打率２割２分７厘、４本塁打、１８打点だった。この日までに意思を伝え、球団側も了承した。持ち前の勝負強さで、ファンを沸かせてきた「持ってる男」が、１２年間の現役生活を全うし、ユニホームを脱ぐ。
◆加藤 翔平（かとう・しょうへい）１９９１年３月２８日、埼玉・加須市生まれ。３３歳。春日部東高から上武大を経て、１２年ドラフト４位でロッテに入団。プロ通算６７１試合出場で打率２割４分２厘、１６本塁打、９４打点。１８３センチ、９０キロ。右投両打。今季年俸２３００万円（推定）。