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台湾京劇、11月に日本公演 日本人初の京劇役者・石山雄太さん「想像しながら見ていただくことが大事」

スポーツ報知 2024年9月18日 16時48分

 台湾の俳優・徐挺芳(チー・ティンファン)が18日、都内で台湾京劇「The Monkey King 孫悟空 Episode ZERO」(11月16、17日、KAAT神奈川芸術劇場)の記者会見に登場した。

 京劇は中国の伝統的な古典演劇の1つで、日本の歌舞伎のようなもの。演者の演技や歌に合わせ、楽器奏者が生演奏を行う。「台湾京劇」は、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録された京劇の進化系。京劇界初の外国人俳優として活躍し、本作の日本語字幕を監修した石山雄太氏によると「舞台上に物を置かず、俳優が全身を使って演技する」と日本の舞台作品との違いを紹介。赤い房のついた鞭(むち)が馬を表すといい「(演者が)鞭を振っていたら、馬がいるんだなと思ってほしい」と実物を持っての解説。「想像しながら見ていただくことが大事」と説明した。

 本作は中国の四大奇書の1つ「西遊記」の旅が始まる前の孫悟空の物語。いたずら好きの孫悟空が天の宮廷で大混乱を引き起こす神話伝説を現代風にアレンジしたオリジナルストーリーとなっている。

 会見前には演舞のデモンストレーションが行われ、アクロバチックな技や柔軟性の必要な開脚などを次々と披露。刀や剣を用いた迫力満点の演舞も披露した。徐は「我々の年代が日本で正式な公演をやるのは初めて」と日本公演を喜んだ。日本でしたいことを問われると「相撲とかを見てみたい。日本の生活様式にも興味がある」と日本の伝統にも興味津々な様子だった。

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