創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第98回はアレックス・ラミレス。
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アレックス・ラミレスは「ラミちゃん」の愛称で親しまれ、数々の勲章も残した。
1974年10月3日、ベネズエラ出身。インディアンス―パイレーツから01年、ヤクルトに入団。本塁打王1度、打点王2度、最多安打2度のタイトルを引っさげ08年に巨人入り。
08年の開幕戦は古巣のヤクルト(神宮)、5番に座り1号を放つと、7試合目の4月4日からは第74代の4番に座る。27試合連続安打をマークするなど期待通りの働きで打点王を獲得。阪神との13ゲーム差を覆す「メーク・レジェンド」の立役者としてMVPに選出された。
09年は全144試合、4番を任され打率・322、31本塁打、103打点で初めて首位打者に。巨人右打者では長嶋茂雄以来38年ぶりの快挙で、2年連続のMVP。日本一にも貢献した。
翌10年も49本塁打、129打点で2冠。03年から8年連続100打点で、これは王貞治の7年を抜く新記録だった。
12年にDeNAに移籍し、13年にはNPB通算2000安打を達成、外国人で初の名球会入りとなった。
16~20年はDeNA監督。23年に殿堂入りした。