負けられない天王山で、再びチームを波に乗せる。巨人・菅野智之投手（３４）が２１日、先発する２２日・阪神戦（甲子園）へ向けてマツダで最終調整を行った。２ゲーム差で追ってくる２位との直接対決。今季ビジター無傷の１０連勝中の右腕は「優勝する時はぶっちぎりで優勝していたからあまり実感が湧かない。正直あまり、意識するところはないです」と過度な意識はせずに虎倒へ臨む思いを口にした。
今季１４勝２敗、防御率１．７３の成績はもちろん、前回１５日・中日戦（東京Ｄ）でチームの連敗を止める投球を果たすなど、何度も勝利が欲しい一戦で救ってきた。白星を飾った１日の前回対戦（甲子園）に続き、雨中のマウンドになる可能性もある。それでも「天気や相手のことは自分でコントロールしようがない。自分がコントロールできるものを、しっかり全力で」と泰然自若でマウンドに立つ。
中４日だった前回を経て、中６日に戻る今回の登板。「（中４日は）１回だけですし、この前も状態が悪かったわけでもない。またフレッシュな状態でマウンドに上がれると思います」とうなずいた。抜群の安定感を今回も示し、リーグＶへグッと近づける。