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千代の富士さんの“横綱ロード”で来年春場所後には大の里に吉報届く…元大関・琴風の目

スポーツ報知 2024年9月23日 5時50分

◆大相撲 ▽秋場所千秋楽(22日、東京・両国国技館)

 千秋楽は阿炎に不覚を取ったが、大の里の強さは揺るがない。崩れる姿はイメージしづらく、来年の春場所後、大関昇進後最速タイの3場所(年6場所制となった1958年以降)で“サクラ咲く”の吉報が届くことだろう。

 3場所での横綱昇進は名横綱・千代の富士さんが走った道。千代の富士さんという力士は若い頃に数多くのけがで伸び悩んだが、猛稽古で克服した。相撲に対するいちずな気持ちが千代の富士さんの“横綱ロード”を完成させた。

 阿炎との一番は気の緩みと集中力の欠如が原因。千代の富士さんなら最後の最後まで心を鬼にして相手力士を土俵にたたきつけていたはずだ。「優勝したから負けてもいいや」。心に隙ができたら綱は遠のく。

 天狗(てんぐ)になって相手力士を甘く見てしまったら相撲も小さくなる。心技体の中で重要なのが最初にある心である。強い大関が横綱になれなかったケースは数多くあった。心の操縦かんを握るのは本人と、師匠の二所ノ関親方の役目だ。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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