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【宏太’Sチェック】J1札幌 上位相手にも堂々と渡り合えるレベル…この状況を楽しむくらいの気持ちで

スポーツ報知 2024年9月23日 10時18分

◇J1第31節 町田0-0札幌(21日、町田GIONスタジアム)

 優勝を争う町田相手にしっかりと戦えていた。これまでなら途中からパワーで負け、戻り切れなくなって間延びする時間もあったが、集中を切らさずに走り切った。大崎や荒野が出場停止で、けが人も複数いる厳しい状況の中、勝ち点1を取れたのは良しとしていい。

 守備に関しては、岡村を中心に各段の成長を感じた。そこから得点に結びつけるには、ボールを奪う前に攻撃陣が準備をすること。取ってからこうしようではなく、こういう形で奪ったら前はこう動くとか、オートマチックにやることが必要。今はせっかく奪っても一度後ろに戻したり、攻撃までの間が少し長い。相手が戻る前にボランチにバンとパスをつけるとかしてもいい。

 後半6分から深井が約1年ぶりに出場した。そのブランクを感じさせないのはすごいなと。彼の良さは常に落ち着いていて、何事にも動じないメンタリティーがあること。途中から入るとドタバタしたりするものだが、全体を把握して周りを落ち着かせることもできる。だからミシャも信頼しているし、彼が復帰した試合で勝ち点を取れたのは今後にも大きくつながる。

 残り7試合で降格圏にいる状況は変わらないが、最後の結果は他力本願の部分もあるから考えても仕方ない。上位相手にも堂々と渡り合えるレベルにいることはしっかり示せたのだから。この状況を楽しむくらいの気持ちで、最後まで戦ってほしい。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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