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ドジャースがまさかの敗戦 トリプルプレーとなった作戦変更の裏側…首位攻防戦の高レベルな駆け引き

スポーツ報知 2024年9月25日 15時14分

◆米大リーグ ドジャース2―4パドレス(24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が24日(日本時間25日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でフル出場し、3打数1安打で7試合ぶりに本塁打も盗塁も記録されず「53本塁打&55盗塁」から前進はなかった。

 試合は3点を追う9回にドジャースが元阪神のパドレス守護神・スアレスを攻め込んで、3連打で1点を返して2点差に迫り、無死一、二塁でネクストバッターズサークルには大谷も打席を待っていたが、9番・ロハスがまさかの「5―4―3」のトリプルプレー。パドレスはプレーオフ進出を決めた。

 思わぬ形となったトリプルプレーには駆け引きがあった。無死一、二塁。スアレスは3連打を浴びていた。打者は9番のロハス。その後には大谷、ベッツ、フリーマンが控えていた。ロハスの初球はバントの構えも見逃しでストライク。ロハスによると、その後バントのサインは消えたという。パドレスの三塁手・マチャドはバントを警戒して少し前寄りに守っていた。

 スアレスの2球目は、インコースへの99・6マイル(約160・3キロ)直球。ロハスは力いっぱいに引っ張り、打球速度97・3マイル(約156・7キロ)と捉えた打球だったことも三重殺の“アシスト”することにもなってしまった。三塁手のマチャド正面への強いゴロを捕球すると、少し下がるようにして三塁ベースを踏み二塁へ送球。「5―4―3」でトリプルプレーを完成させた。

 地区優勝を争う首位攻防3連戦の初戦。両チームの1球ごとの駆け引きが、勝負を分けた。

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