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【日本ハム】鍵谷陽平 引退会見で語ったファイターズ愛「僕をつくってくれた球団。心から感謝しています」

スポーツ報知 2024年9月26日 6時0分

◆パ・リーグ 日本ハム1―3楽天(25日・エスコンフィールド)

 日本ハム・鍵谷陽平投手(34)が25日、エスコンで引退会見を行い、同日の楽天戦で先発登板した。七飯町出身の道産子右腕は「僕をつくってくれた球団」とファイターズ愛をあふれさせ、声を震わせながら家族や同僚への感謝を口にした。

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 ―12年間の現役生活は。

 「夢のような時間でした。七飯町から出てきて、高校を札幌で過ごし、大学を東京で過ごし、まさかファイターズに、地元の球団に取っていただけるとは思っていなかった。やりきりました。おなかいっぱいです」

 ―7月に支配下登録。引退を決意したタイミングは。

 「毎年が勝負なので、常に覚悟していた。いつ、というより毎日考えていた」

 ―一番の思い出は。

 「(16年の)日本一かな。初めて日本一になれてうれしかったし、何よりもあの1年は楽しかった」

 ―引退に家族の反応は。

 「家族はもう覚悟してたというか、常に僕がこういう仕事だからいつどうなるかわからない、と伝えていたので『お疲れ様』と」

 ―最年長の宮西からは。

 「ミヤさんは『お疲れさん。頑張ったな。皆オレより先に辞めていくな~』と(笑い)」

 ―同期入団で現役なのは大谷だけ。報告はしたか。

 「してないです。翔平は頑張っているので、余計な気を、雑念は入れたくない。全く何も言ってないです」

 ―大谷から連絡は。

 「(引退を)知らないんじゃないですか?(笑い)」

 ―報告した際に中島、伏見の同学年2人の反応は。

 「卓は『そんな感じはしてたけど、お疲れ様』と。寅威は『一回バッテリー組みたかったな』って」

 ―ファイターズの存在は。

 「野球選手としての人生をスタートさせてくれた球団。引退セレモニーも用意していただいて…。ジャイアンツにも本当にお世話になったんですけど、僕をつくってくれた球団なので、心から感謝しています」

 ―最後に先発を託された。

 「用意していただいたからにはプライドを持って。12年間、『行け』と言われたところで行くのが仕事でした。しっかり全うして、12年間培ってきた気持ちと技術を全て使って抑えたい」

 ―観戦に来た両親へ。

 「いつも何も言わず、僕が好きなことをやって好きな決断をしてここまで来た。ずっと温かく応援してくれたので感謝でいっぱいです」

 ◆鍵谷 陽平(かぎや・ようへい)1990年9月23日、北海道・七飯町生まれ。34歳。北海高で08年夏の甲子園に出場。中大を経て12年ドラフト3位で日本ハム入団。中継ぎとして16年の日本一に貢献し、17年に自己最多60登板。19年途中に巨人へトレード移籍。23年11月に日本ハムと育成契約を結び、7月に支配下復帰。通算420試合で25勝15敗、7セーブ、84ホールド、防御率3.46。178センチ、86キロ。右投右打。妻は女優の青谷優衣。

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