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【巨人】大勝のウラに守備力の差 数字に表れないDeNAのミスと明暗分けた好守連発のG鉄壁守備陣

スポーツ報知 2024年9月26日 23時15分

◆JERA セ・リーグ DeNA4―12巨人(26日・横浜)

 巨人とDeNAの守備力の差が勝敗を分け、大差につながった。

 巨人が初回に1点を先制し、なおも1死満塁のチャンス。坂本勇人内野手の投ゴロを、DeNAのケイ投手が本塁へ送球し、伊藤捕手が一塁へ。だが、この送球がわずかにそれてワンバウンドとなり、懸命に捕球したファーストのオースティンの足がベースから離れた。慌ててベースを踏み直したが、間一髪のタイミングで坂本が一瞬早く一塁を踏んで駆け抜けた。

 本来なら1点どまりで終わったはずが、2死満塁とピンチが続き、結果的に岸田行倫捕手の2点二塁打でこの回、巨人が3点を先制した。ケイ投手は明らかにいら立った様子でリズムを崩し、2回途中6失点でマウンドを降りた。数字上、エラーは記録されていないが、ひとつのミスが大きなダメージにつながった。

 対照的にジャイアンツの先発・山崎伊織投手はその裏、無死一塁から、牧の中前安打を素早く処理したオコエ瑠偉外野手が三塁へ見事な送球。一塁から一気に三塁を狙った梶原をアウトに。三浦監督がリクエストするほど、紙一重のタイミングだったが、判定は覆らなかった。

 こちらは本来、無死一、三塁となるはずが、好守で1死一塁に。中12日で久々に先発した山崎を、大きく救った。その後も、佐野の右前打かと思われた打球を、吉川尚輝内野手が絶妙なポジショニングで華麗に処理。オースティンの痛烈な三ゴロも、坂本勇人内野手が見事にさばいた。

 結果的に山崎伊織は3回途中4失点で降板したが、再三の好守がなければ、もっと早い段階でKOされる可能性もあったはず。そうなれば、もっと競った試合展開になってもおかしくなかった。

 その後も、巨人は好守備を連発し、攻撃への良い流れにつなげた。この夜は両チームとも失策数は0。だが、数字に表れない守備力の差が随所に見られた。

 シーズンでみれば、失策数は巨人がリーグ最少の55なのに対し、DeNAはリーグ最多の90。改めて守備の大切さを感じさせられた夜だった。

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