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【阪神】岡田彰布監督「ここまで来たら、できるできんの問題じゃない」残り5試合、昨季リーグMVP右腕をブルペンの“秘密兵器”に指名

スポーツ報知 2024年9月27日 5時0分

 阪神・岡田彰布監督(66)が26日、残り5試合は村上頌樹投手(26)を中継ぎで起用することを明かした。甲子園で練習を行い、27日の広島戦(マツダ)に備えて移動。「(村上は)明日からベンチに入れる」。今季23試合に先発して7勝9敗、防御率2・53。リーグMVPに輝いた昨季には見劣りするものの、開幕からローテーションを守ってきた。巨人とのゲーム差は2に開いたものの、才木とともに規定投球回に到達しているエース格をブルペンの“秘密兵器”に指名し、逆転Vへの最後の策とした。

 村上の救援登板は通算1度。昨年4月1日のDeNA戦(京セラD)の1イニングのみだが「行けと言われるところで行きたい」と備えた。指揮官は「ここまで来たら、できるできんの問題じゃない」とニヤリ。先発のアクシデントなど「何かあった時に」という役割と同時に、リリーフ全体へのプラスも大きい。延長を見据えた戦いでも村上が控えていれば、中継ぎの積極起用は可能。「当然、つぎ込めるのはつぎ込めるよ」。石井や桐敷の中盤からの投入も選択肢に加わる。

 岡田監督は巨人が0―1で敗れた25日もテレビ観戦。優勝、順位争いの最終局面で「そんな打てる球けえへん」と今後もロースコアを覚悟した。だからこそ、勝負のカギは「そらピッチャーよ」。村上の先発も検討した30日のDeNA戦(甲子園)は青柳に任せ「枚数はおる」と層の厚さを生かす戦略だ。この日も「BS(中継が)あってよかった。はよメシ食わな」と広島で巨人戦に熱中。観戦中に4年連続のCS進出も決まった。「全然複雑ちゃう。(巨人が)負けるの待ってるよ」と言い切り、隙を見せたら一気に突く。(安藤 理)

◆23年4月1日(京セラD)

DeNA410 000 000 000 -5

阪  神310 010 000 001X-6(延長12回サヨナラ)

(D)ガゼルマン、坂本、H三嶋、H伊勢、Hエスコバー、H入江、H森原、●山崎―伊藤、戸柱

(阪)秋山、H村上、H岩崎、H浜地、H湯浅、H石井、H加治屋、〇富田―梅野、坂本

 【VTR】左肩の違和感を抱えていた伊藤将の代役として先発した秋山が5回5失点で降板。6回から村上がプロ生活唯一の中継ぎ登板で1回無失点だった。4月12日の巨人戦(東京D)では2年ぶりの先発。7回完全投球の快投を披露し、4月22日の中日戦(バンテリンD)では完封でプロ初勝利を挙げた。

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