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ドジャース地区3連覇&12年連続プレーオフ進出に隠された巧みな補強…新加入組が続々結果【番記者が現地で見た】

スポーツ報知 2024年9月27日 14時19分

◆米大リーグ ドジャース7―2パドレス(26日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースが、3月20日に韓国・ソウルで行われた開幕戦に勝利してから1度も首位の座を明け渡すことなく、3年連続のナ・リーグ西地区優勝を決めた。

 開幕前には大谷、山本を筆頭に、グラスノー、T・ヘルナンデス、パクストンらを大型補強。もちろん、有力選手獲得には投資も必要で、選手にも重圧がかかるが、新加入組がしっかりと結果を残した。大谷の活躍ぶりはいわずもがな。今季は昨年9月に受けた右肘手術の影響で二刀流を封印して打者に専念となったが、MVP最右翼なる大車輪の働きを見せた。故障者が続出して厳しい台所事情になるなかで、欠場が休養目的の3試合だけと、誰もが認める打線の軸になった。

 山本も6月から約3か月の離脱があったが、6月までに6勝。大器の片りんを見せた。右肩を故障しても、しっかりプレーオフには戻ってきた。グラスノーは終盤で離脱となったが、エース格として9勝。パクストンもシーズン途中で放出となったがチーム3位の8勝を挙げてチームを支えていた。T・ヘルナンデスも開幕当初は下位打線に入ることも多かったが、21年以来キャリア2度目の30本塁打をマークするなど、シーズン途中から4番に入ってMVPトリオに負けない存在感を見せた。

 シーズン途中の補強も的確だった。先発投手が厳しくなった中で加入したフラーティは新エース格としての働き。コーペックも救援陣を救った。遊撃、中堅を守るエドマンは好守ですぐにチームになじみ、沈みかけていたチームを救った。

 時にはベテランのヘイワードやパクストンに事実上の戦力外となる「DFA」を通告し、手塩をかけて育てたプロスペクト(若手有望株)を交換要員として放出する苦渋の決断もあった。だが、全てはワールドチャンピオンのため。頂点を目指す戦いはまだ続いていく。

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