歌手の小林幸子が２７日、新潟・旧山古志村（現長岡市）にある「小林幸子田」で恒例の稲刈りを行った。
２００４年の新潟県中越地震復興支援のため、０６年から毎年恒例で行っている米作り。地元の小学生と共に稲刈りを行った小林は「猛暑が続いたんですけど、ものすごくおいしいお米ができたって聞いた。良かったです」と満面の笑みで喜んだ。
この日は、前日まで降り続いた雨の影響で足元が悪く、バランスを崩して尻もちをつく場面も。「稲刈りでぬかるんで転んだって初めてです」と苦戦しつつも懸命に稲を刈り、約２４０キロを収穫した。
中越地震から今年で２０年がたち、「山古志は地震で１番被害が大きかったところ。（農家の）皆さんが『もう２度と土をいじったりすることはできないんじゃないか』って言ってましたもん」と回顧。「『幸せだ』って。『やめないで良かった』って言ってましたもんね」と復興ぶりに目を細めた。
今年は１月に能登半島地震が発生し、９月も同所で豪雨に見舞われるなど災害が相次いでおり、「自然災害は本当にどうすることもできない」と表情を曇らせた。支援について聞かれると「できたお米を皆さんにお渡しするのか、義援金としてお渡しするのか今考えてます」と意欲を見せていた。
〇…自身７１歳の誕生日となる１２月５日には、新潟県民会館で記念公演の開催を予定。誕生日に新潟でコンサートを行うのは初めてだといい、「ＡＩ幸子も登場します」と様々な演出を予告した。