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中村勘九郎、6代目菊五郎のふんどしで駒形茂兵衛「令和の役者でも、江戸の匂いを…諦めたらそこで試合終了」

スポーツ報知 2024年9月27日 17時10分

 歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助が27日、都内で「明治座 十一月花形歌舞伎」(11月2~26日)の製作発表に出席した。

 中村屋による明治座での歌舞伎公演は2016年以来、8年ぶり。20年3月にも予定されていたが、新型コロナの影響で全公演中止となっていた。昼の部は「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」「一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり)」「藤娘(ふじむすめ)」、夜の部は「鎌倉三代記(かまくらさんだいき)」「お染の七役(おそめのななやく)」を上演する。

 「一本刀―」で駒形茂兵衛役の勘九郎は「令和の役者でも、江戸の匂いを感じさせることができる。諦めたらそこで試合終了なので、追求していきたい」と大好きな漫画「SLAM DUNK」の名言を引用して意欲を見せた。舞台では6代目尾上菊五郎のふんどし、祖父・17代目中村勘三郎の手ぬぐいなど偉大な先人の小道具を使い、茂兵衛を演じる。

 七之助は「お染の七役」で坂東玉三郎から教わった油屋娘お染など7役を早替わりで演じる。中村米吉が舞踊の「藤娘」を踊り、「鎌倉三代記」で女形の大役・時姫を勤めることに触れ「米吉くんは今年、結婚もしたので、もっともっと成長してほしい。新型コロナの影響で伸び盛りの若手が大きな演目をできなかったり、芝居を見に行けなかった。そのフラストレーションを晴らしてもらいたい」と呼びかけた。

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