◆米大リーグ ドジャース７―２パドレス（２６日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム）
ドジャースのＤ・ロバーツ監督（５２）は、興奮を抑えることができなかった。１６年に監督に就任して９年目で８度目の地区Ｖ。ナインを誇らしげに見つめ「これほどうれしいことはない」と目を細めた。
今季は大谷が加入。自身が沖縄生まれということもあり、争奪戦中は他球団の監督が発言に慎重になる中、ロバーツ監督だけは公開ラブコールを送った。当然、大谷がプレーオフと無縁だったことも知っており「翔平は子供の頃からこのことを夢に見ていた。この数週間、見せてくれたショーと今季の活躍の素晴らしさ」と、故障者が続出する厳しいシーズンでチームの中心に居続けた大谷を褒めちぎった。
ベッツ、フリーマンとＭＶＰ受賞歴のある強打者が並ぶ中でも大谷に自由に盗塁をしていい権利「グリーンライト」を与えるなど、絶大な信頼を寄せた。５月に自身の本塁打数（７）を上回った際には、大谷からおもちゃのポルシェ（ミニカー）をプレゼントされたが、世界一を想像し「そうすればポルシェがもらえるかもね」と目を輝かせた。
２８日（日本時間２９日）は休養の可能性もあるが、打率が１位アラエス（パドレス）と７厘差で３冠王も視野に入れていることから、話し合って残り３試合の出場を決める。「翔平とはいい関係を保てている。感謝している」。ユニコーンとともに歩む歴史的シーズン。２０年以来のワールドシリーズ制覇へ「このサラブレッド（大谷）に乗って頂点に向かうぞ！」と意気込んだ。（安藤 宏太）