巨人・菅野智之投手（３４）が先発する２８日・広島戦（マツダ）で「三度目の正直」の１５勝目を目指す。最優先は、残り３試合でのリーグ優勝。２７日、本拠地で最終調整し、「投手としてやれることは一つしかないので。集中して入ります。内容とかそういうものはもう別にして、泥臭くてもいい。しっかりチームが勝てるように投げます」と表情を引き締めた。
今季はここまで２３試合に先発し１４勝３敗、防御率１・７０。最近２試合は白星こそないが、好投を続けている。前回２２日・阪神戦（甲子園）は黒星を喫したが、８回１２５球１失点の完投。天王山での気迫を見せた上に、翌日の同戦で救援陣をつぎ込める状況とし、チームに好影響を与えた。
今回は中５日での登板。終盤は、特に重要な試合を託されることも多い。「そういうしびれる試合で投げられるのは、僕もあと何年野球をできるかわからないですけど、自分の財産になる。しっかり結果で恩返ししたい」と力強く語った。レギュラーシーズンの先発は最後となる見込み。実績も経験も豊富な男が、安定感抜群のシーズンを象徴するような快投で締める。