Ｊ１北海道コンサドーレ札幌ＧＫ菅野孝憲（４０）が、強じんな精神力を３戦ぶり勝利につなげる。札幌は２８日、ホームで京都と対戦する。前節２１日の町田戦で左手薬指を負傷した菅野だが、２７日までの練習をフル消化し復調を示した。残留圏の１７位湘南とは勝ち点６差と他の動向が気になる状況も「僕らが勝たないと何も始まらない。目の前の試合に勝ち続けるしか未来はない。そこに１００％集中するだけ」。勝ち点３取りだけを考え、ゴールを守り抜く。
尽きぬ向上心が正ＧＫを務め続ける礎にある。残留争いの中も「追い込まれた時にサッカーができるのは成長できるチャンス」と言い切る。柏時代の２０１１年のＪ１優勝経験に基づき「優勝争いと残留争いは同じようなプレッシャー。そういう意味ではそれを楽しまないと」と重圧など無縁。昨季途中までの同僚ＧＫ具聖潤との対戦にも「相手が誰であろうが全く意識してない」と一蹴したほど、最良のプレーをすることに心血を注ぐ。その生きざまを体現し、菅野が最良の結果をつかみ取る。（砂田 秀人）