来季の新戦力としてＪ２・いわきＦＣに加入内定の大経大ＦＷ村上陽斗（２２）が２７日、大阪市内の同大学で入団内定報告会に臨んだ。赤いユニホームに袖を通したストライカーは「いわきの一員になったからには、魂のこもったプレーをしたい」と覚悟をにじませた。
スカウトを担当した強化部・平松大志氏（４１）は「試合の中で何が起きているか、何をすべきかを考えて実行できる賢い選手」と評価。またチームの練習に参加した後、送迎の車を見えなくなるまで見送った村上の姿を見て「上っ面だけではない姿がうかがえた」と人柄の印象も含めて、オファーしたことを明かした。
Ｊ２昇格後２年目となる今季、勝ち点は４９で６位・千葉と並び７位につける。残り６試合でＪ１昇格プレーオフ進出圏内（６位以内）を争い、福島を盛り上げている。期待の新星も「サッカーを通して皆さんを元気づけたい」と戦う意味を姿で示すつもりだ。
「監督、チームメート、家族への感謝を結果で恩返しできるように。謙虚にひたむきに頑張ります」と締めた村上。その右足で、いわき市を熱狂の渦に巻き込む。（森口 登生）
◆村上 陽斗（むらかみ・はると）２００２年７月１７日、大阪府交野市生まれ。２２歳。私市小１年時、ＦＣティアモ交野でサッカーを始める。中学時代はガンバ大阪門真ジュニアユースに所属し、高校は東海大大阪仰星に進学。大経大では関西学生リーグ１部で１年目から８得点を挙げ、新人賞を獲得するなど活躍。１７４センチ、６７キロ。利き足は右足。好きな芸能人は今田美桜。座右の銘は「人間は妥協の生き物。その中でどう生き抜くか」