Infoseek 楽天

「さいっこうの1年でした」 中居正広、阿部監督采配を「シンピューター」と命名…短期決戦も「さく裂しますから」

スポーツ報知 2024年9月29日 5時30分

 タレントの中居正広(52)が、4年ぶりにリーグ制覇した巨人を祝福した。阿部慎之助監督の「好き嫌いのなさ」を勝因に挙げ、指揮官の采配を「シン(慎・芯・新)ピューター」と命名。クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズと続く短期決戦でも指揮官のタクトに期待を込めた。

*****************

 開幕直前の本紙を手渡すと、中居の表情はみるみる笑顔になった。「ひっさしぶりに心から言える」「今年、優勝」。中居が宣言した見出しを指さし、「ほらっ!…なんて言うわけじゃないですけどね。ただただジャイアンツファンなので」。そう言うと、目尻にしわを寄せ、番組収録中のようにトーンを上げた。「本当に、さいっこうでしたね。さいっこうの1年でした」

 その叫びを合図とし、言葉に熱が帯びた。「見応えがありましたね。近いところで言うと(今月10日からの)広島の3連戦。菅野を60球未満で降ろして、ターゲットを阪神に変えて中4日で調整していく感じとか。シビれましたね。去年の今頃は、CSにも行けませんでした。優勝する瞬間まで分からないシーズンは、間違いなく選手を成長させてくれたと思います」

 中居は、シーズンを思い返すように「うん、うん」と自らの言葉にうなずいたが、その着眼点と視点に、こちらもうなずかされる。

 「小さい頃から、監督の好き嫌いをのぞく癖があるんですよね。『あ、この選手はこの監督には合わないんだ』『この選手は、あの監督にフィットする』とか」。中居特有の間の後、声量が上がった。「今までで初めてかもしれないです」。部屋中に、声が響いた。「好き嫌いを感じることができなかったの。阿部監督の好き嫌い、ビックリするほど分からないです。一つ一つの交代にも理由があるし、その後に頑張っていたら、しっかり上げてくれる。いつでもチャンスがあり、いつでも落とされる。選手も感じているんじゃないかなぁ。絶対に見てくれているという気持ちも生まれますし、結果を出さなければ使われないという良い緊張感も生まれますよね」

 興奮は冷めやらない。「ちなみにですけど(22日の)甲子園2連戦の1戦目見に行きましたからね。プライベートで。才木と菅野の投げ合い。でも本当に1人だけでしたね。阿部監督の2000本安打のタオルを巻いている人(笑い)」

 19、20年の日本シリーズでソフトバンクに4連敗を喫していることもあり、短期決戦は苦い記憶が刻まれる。「0―4、0―4ですからね」。少し渋い表情を浮かべたが「今回は、ちょっと違うと思う。先発は(菅野、戸郷、グリフィン、井上)4人で。あとは(山崎)伊織さんがどこまで仕上げてくれるか。5枚になったら変わってきますよね。ラッキーボーイはね、坂本。コンディションも上がらなくて、今までで一番苦しんだシーズンだと思うんですよ。だからこそ坂本。そして菅野のベテランがなんだかんだやってくれますから」。

 開幕前にキーマンに指名した2人の名前を挙げたと思いきや「フェルナンデスが戻ってきたらどう組むか。秋広も2軍でよく打つ。佐々木さんも2軍で猛打賞とかね。今年は100試合はしっかり見られていますね。いや、ニュースで見ているっていったら全試合見ているんですけどね」。

 当然、短期決戦でも新監督のタクトに視線を注ぐ。

 「やっぱり、阿部監督の好き嫌いのなさはすごいですよ。投手と相性が悪い人を代打に送っちゃったりもして。勘でやっている感じもしない。気持ち、芯でやっているんですよね。慎之助の『芯』。『芯ピューター』ですよね。スローガンも『新風』でしょ。慎、新、芯の『シンピューター』。これですね。きっと短期決戦でもさく裂しますから」(田中 雄己)

この記事の関連ニュース