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連覇を逃した阪神は名将・岡田監督の手腕がなければ巨人とのマッチレースにも持ち込めなかった 金村義明氏の視点

スポーツ報知 2024年9月29日 5時0分

◆JERAセ・リーグ ヤクルト7―2阪神(28日・神宮)

 阪神は巨人とのマッチレースに敗れて、連覇を逃した。だが、岡田監督でなければシーズン最後までの優勝争いはできなかったに違いない。主力野手が軒並み昨季の成績を下回っている。先発投手も開幕ローテに入った青柳、伊藤将らが期待を裏切った。投打に誤算続きで、もっとボロボロのチーム状態になってもおかしくなかった。桐敷、石井、ゲラ、岩崎のリリーフ陣をフル回転させて、接戦を拾ってきたからこそ、ファンに夢を見せることができた。

 28日のヤクルト戦のクリーンアップは開幕戦と同じく森下、大山、佐藤輝だった。3人とも前半戦は苦しみ、それぞれ2軍で再調整を命じられた。8月以降にそろって調子を上げてきたのも監督が大ナタを振るった効果だった。

 最後はチームとしての疲労が色濃く表れる3連敗でV逸が決まったが、事実上、23日の巨人戦(甲子園)に0―1で敗れた時点で終戦だった。クライマックス・シリーズで勝ち上がれば、2年連続日本一は目指せる。短期決戦は名将の腕の見せどころでもあるはずだ。(スポーツ報知評論家)

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