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夢見た胴上げ投手 巨人の守護神・大勢「ぜいたくな瞬間。感謝です」

スポーツ報知 2024年9月29日 5時35分

◆JERA セ・リーグ 広島1―8巨人(28日・マツダスタジアム)

 待ちに待った歓喜の瞬間だった。大勢はグラブを放り投げて拳を上げ、捕手・小林に抱きついた。チームメートと感情を爆発させ、最高の瞬間を全身で感じた。

 8―1の9回、高梨が2死を奪ったところで締めくくりのマウンドに上がった。「力んでしまった」と二俣に安打を許したが、最後は末包を155キロで二ゴロに料理。夢見た胴上げ投手となり、「ぜいたくな瞬間、登板をさせてもらってそこは本当に感謝です」と余韻に浸った。

 シーズン前から目標の一つだった「胴上げ投手」。優勝争いを繰り広げながら「思考は現実化する。やれる!と強く思いながら」と歓喜の瞬間をイメージしながら過ごした。だが、頭に浮かんだのは自身が拳を上げて喜ぶ姿ではなかった。今季途中、右肩の違和感を訴えて離脱し、悔しい日々を経験。「家族やファンの方、仲間、けがした時に支えてくれた人たちが喜んでくれるのが一番うれしい」。降り注ぐ大歓声と、仲間の笑顔が心に染みた。

 「また日本一で味わえるように。今度は日本一の胴上げ投手になれるようにしたい」。どんな修羅場にも打ち勝ってきた頼れる絶対的守護神が巨人にはいる。(水上 智恵)

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