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レッドソックスの吉田正尚は来季もDH起用が基本方針

スポーツ報知 2024年9月29日 8時41分

◆米大リーグ レッドソックス2―7レイズ(28日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が28日(日本時間29日)、本拠のレイズ戦でベンチスタート。最後まで出番はなく4試合ぶりの欠場となった。試合は2―7で敗れ、公式戦残り1試合を残し、80勝81敗でレイズに3位タイで並ばれた。

 コーラ監督は、左親指痛で自身初の負傷者リスト(IL)入りなどした吉田のメジャー2年目について「ILから復帰後はチームの中でうまくフィットした」と言及。メジャー3年目となる来季も、専属DHとしての起用を見込んでいると明かした。

 

 2025年版レッドソックスも「DH・吉田」が基本路線となりそうだ。試合前のコーラ監督は、来季の吉田の起用法について「そうなる(DH)だろう」と言及した。

 昨年は左翼手として87試合、713回1/3を守った吉田だが、今季は4月11日のオリオールズ戦の延長戦で1イニングだけ左翼守備についたのみ。キャンプからシーズンを通じて連日、外野守備の練習に取り組んでいるが、外野の層が厚く、ユーティリティ選手も揃っており、守備機会が激減。メジャー3年目も、バットで勝負する格好となる。

 指揮官は、今季の吉田について「健康面でアップダウンはあったが、彼は打てる。好打者であり、得点に絡み、打席内容の質が高い。彼の状態が良かった2か月間は、チームも好調だった。うまくチームにフィットしているということだ」と、改めて打撃能力を評価。左手親指付け根の負傷でメジャー初の負傷者リスト入りを経験した前半戦は、打率2割6分、4本塁打、24打点も、後半戦は、打率2割9分、6本塁打、32打点。復帰後は、チームの中で機能したとした。

 走者を置いた打率は3割2分6厘、ツーアウトで得点圏に走者を置いた場面では、4割3分9厘と、勝負強さは健在。空振り率、三振率も低く、打席内容は安定していた。

 プレーオフの可能性が潰えた後、コーラ監督は「残り試合は、まんべんなくベンチ全員を起用する」と、来季を見据えた起用を示唆。この日相手先発は右腕バズだったが、DHには新人のスイッチヒッター、ギャスパーが入り、吉田は出番がなかった。

 DHには新人ギャスパーが起用されたが4打数ノーヒット。デビューから12試合、20打席(16打数)でまだ1本もヒットが出ていない

 吉田は8月28日ブルージェイズ戦で3安打を放って打率2割9分7厘まで上げたものの、その後は75打数16安打の打率2割1分3厘。特に最近3試合は11打数1安打で打率2割8分と落としていた。

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