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15年で資格47個取得し収入3倍!「女と男」市川、「人脈が広がり、収入も増え、人生が豊かに」

スポーツ報知 2024年9月30日 12時0分

 資格ブームといわれる昨今、お笑いコンビ「女と男」の市川(44)が取った資格はなんと47個。一日で取れた、収入が3倍に増えた、飲み会で人気者になれた…。自らの47資格をユニークに紹介しつつ、「難易度」など5項目で比較した一冊が「『地味な資格』だけで人生は豊かになる」(Gakken、1650円)だ。資格を取得することで「人生が豊かになった」と語る市川は「次はあなたの番です」と訴えている。(鈴木 弦)

 「カッパ捕獲許可証」「駆け落ち検定」「お好み焼き検定初級」「ダグラス・マッカーサー検定」…。約15年で取得した資格は47にも上る。

 「最初取ったのは、ファイナンシャル・プランナー(FP)3級。まさか、こんな取るとは思いませんでした」

 お笑いコンビ「女と男」として関西を中心に活動してきた。

 「お笑いって、ネタ作って努力するけど、運とか環境とかもあり、努力通りの結果が出ない。でも、資格はやった分だけ返ってくる。楽しいし、テンションも上がる。自己啓発にもなる」

 本書では取得した資格ごとに「難易度」「習得時間」「人脈広がり度合い」「取得にかかる費用」「収入アップ」を5段階で評価。太字や赤線を使って分かりやすく解説し、簡単に取れるものもリストアップしている。

 「一番簡単なのはカッパ捕獲許可証ですね。試験なしで、300円ほど払えば取れます。本を読んでくれた人から『カッパの資格取りました』という意見がメッチャ多いんです」

 ちなみに、この資格を持ってカッパを捕獲すると100万円の賞金が出るという。

 「カッパや駆け落ち検定、ダグラス・マッカーサー検定などは直接仕事につながることはないんです。でも、コミュニケーションのツールとして皆が笑って、興味を示してくれる。そこから仲良くなって、仕事につながることもあるんです」

 仕事も人脈も増えていった。

 「W杯日本大会前にラグビーC級レフリーを取って収入が3倍に増えました。FP3級や家電製品総合アドバイザーがあれば企業の仕事が入るようになる。新商品の家電も送ってくれることも」

 お笑い芸人として悩むなか、資格が未来を開いてくれた。

 「ナンバーワンになりたいけど、勝てないなと感じることもある。でも、オンリーワンなら自然と1位になる。『資格芸人』なら、他と比較されないし、自由に動ける。劣等感もないし、人生が豊かになっている」

 現在、力を入れているのが兵庫・市川町のセカンドハウス「市川ハウス」だ。同町の「ふるさと市川PR大使」になったことから、空き家を購入。日曜大工士などの資格を駆使し、自分だけの空間を充実させている。今年8月には敷地内にキャンプ場までオープンさせた。

 「30代の時に『将来、本当に必要なのは友達と趣味』といわれたんです。利害関係のない友達と楽しい空間を作れたら」

 もちろん、今後も資格を積み重ねていくつもりだ。

 「実は、本作を書き上げた後、48個目の資格を取ったんです。唐揚げ検定なんですけど、息子が『ボクも取りたい』というので一緒に取りました。49個目のウォーキングアドバイザーは合格待ちです」

 将来は資格を作る方にも関心がある。まずは大好きな「白湯検定」を作りたいという。仕事が減ったコロナ禍では1年で10個も資格を取った。そうなると、周囲の対応も変わってきた。

 「失礼な言い方ですけど、これだけ取ると周りがひれ伏す(笑い)。『先生』と呼ばれることもある。日本人は資格に弱いんだなと感じますね」

 芸能人との交流も広がっていった。本書では、西川きよし邸の掃除機の数、長嶋一茂が8台も購入した便利グッズ、高嶋ちさ子が選んだ100万円の高性能家具などエピソードが満載。西川には本を手渡したという。

 「楽屋で渡したら『ありがとう、市川君。本をもらったのに、何か返さないと。あ、分かった』といって、今まさに食べようとしていたカップラーメンをもらいました(笑い)。そして、『ちゃんとお礼がしたい』と電話番号を交換させてもらい、今度食事に行くことになりました」

 資格と聞くと、高いハードルに感じる人は多い。その固定観念を変えるための一冊でもある。

 「すごい難しいイメージがあるけど、実は誰でも取れます。資格を持っていない人こそ読んでもらいたい。取得することで自信を持ち、人脈が広がり、収入も増え、人生が豊かになっていく。まずは0から1をチャレンジしてもらいたい」

◆市川がこれまで取得した資格

 FP技能検定3級、家電製品総合アドバイザー、ラグビーC級レフリー、「ほめ達!」検定2級、温泉ソムリエ認定者、駆け落ち検定、整理収納アドバイザー2級、国内旅程管理主任者、カッパ捕獲許可証、日曜大工士、生命保険募集人、京都検定3級、C.P.A.チーズ検定、日本茶検定1級、食品衛生責任者、英検準2級、漢検準2級、珠算検定試験準2級、剣道初段、柔道初段、定年力検定、テレビ検定3級、声優能力検定3級、お好み焼き検定初級、マナー検定初級、ダグラス・マッカーサー検定、タイピングエキスパート5級、人材派遣検定、ランニングアドバイザー、イクメン士、あいさつ検定5級、国旗知識検定5級、普通自動車第一種運転免許、普通自動二輪免許、原付免許、サウナ・スパ健康アドバイザー、サイクリング王国わかやま検定、日本化粧品検定3級、姿勢診断士5級、実用マナー検定準3級、相続総合コンサルタント補、色彩士検定4級、e―おむつ検定、だしソムリエ3級、JBA公認E級審判、筋トレインストラクター、タイピング技能検定8級

 ※現存しないものを含む

 ◆市川が選ぶおすすめ一冊

 西野亮廣著「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」(幻冬舎刊)

 キングコング・西野さんのこの本を読んで、「うわー」ってきましたね。僕、ずっとオンリーワンになりたいと思っていたんですけど、この本で西野さんが理論的にオンリーワンの良さを語ってくれた。「100万人に1人の存在になれ」と書いてあるんです。100万人に1人って難しいと思いますよね。でも、「100人に1人」の存在を3つ持ったら100万人に1人になる、と。確かに!って思いました。

 コロナ禍でへこんでいる時だったので、すごい助けられましたね。西野さんはオンリーワンの存在になることで、人脈も名声もお金も得ている。ああなりたいなと思って勉強してます。

 ただ、あまり(吉本を退所した)西野さん、西野さんと言うと、吉本で孤立するかもしれないので(苦笑)。あまり言っていいか分からないですけどね。(談)

 ◆市川(いちかわ)本名・市川義一。1980年9月26日、大阪府出身。44歳。龍谷大時代にお笑いコンビ「ひじき」を結成するも結果が出ずに解散。大学卒業後、金融業界に就職。2003年、ワダちゃんとの男女コンビ「男と女」(後に「女と男」に改名)結成。芸能リポーター・井上公造氏の物まね「井上小公造」でブレイクし、ピンとしても活動する。

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