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【大学野球】到達者は全員プロ入り 明大・宗山塁がリーグ史上12人目、明大史上2人目の快挙 「10本塁打&100安打以上」達成

スポーツ報知 2024年9月30日 7時0分

◆東京六大学野球▽秋季リーグ戦第3週第2日 明大8-0慶大(29日・神宮)

 明大と早大が先勝し、ともに1勝1分けとした。明大は今秋ドラフト1位候補の宗山塁遊撃手(4年)が5回に右越え3ランを放ち、リーグ戦通算10本塁打に到達。リーグ戦通算安打を103に伸ばし、史上12人目、明大では中村豊(現中日2軍外野守備走塁コーチ)以来、史上2人目の「100安打&10本塁打以上」を達成した。早大は2点を追う7回、今秋ドラフト候補の吉納翼外野手(4年)が逆転3ランを放ち、法大に競り勝った。

 神宮の曇り空に、大きな弧を描いた。宗山は速度を緩め、ダイヤモンドを一周した。3点リードの5回2死二、三塁。フルカウントから竹内丈の内角高めチェンジアップを振り抜く。打球は右翼席に着弾。今季2号3ランは通算10号。慶大を突き放す一撃となった。

 「3番を任されている以上、勝敗を左右する打席が必ずある。いいスイングの結果、長打になってくれたと思います」。ベンチに戻ると、ナインは「スン」とした態度。しかし次の瞬間、喜びを爆発させた。4年生の直井宏路が考案したサイレントトリートメント。宗山も両手をバンザイさせ、つかの間の歓喜に浸った。「一気にバーッと盛り上がったんで、気持ちが高まりました」。7回にも犠飛を放ち、計4打点と暴れた。

 28日の1回戦で通算100安打に到達。1年時から活躍した証明となるリーグ史上通算12人目の「100安打&10本以上」をマークした。「積み重ねてきた中での10本目。いい場面で出たのかなと思います」。視察した巨人の水野スカウト部長は「最後の秋に重圧がかかる中、実績を残すのは勝負強さがある」と称賛した。「これからもいい打席を求めてやっていきたい」と宗山。主将として、目指すのは頂点のみ。勝利への一打を、そのバットで生み出す。(加藤 弘士)

 ▼「通算100安打&10本塁打」 28日にリーグ戦通算100安打を達成した明大・宗山塁が、通算10本塁打。東京六大学リーグで通算100安打以上は、宗山が34人目(明大4人目)。通算10本塁打以上は、今秋の早大・吉納翼に次ぎ、64人目(明大6人目)。

 また、「通算100安打&10本塁打」を達成したのは(別表参照)、宗山が12人目。明大では中村豊に次いで2人目だ。ちなみに過去、達成した11人はすべてプロ入りしている。

 ◆宗山 塁(むねやま・るい)2003年2月27日、広島・三次市生まれ。21歳。広陵では1年夏からベンチ入り。1年秋から二塁、2年春から遊撃のレギュラー。1年夏、2年春に甲子園出場。明大では1年春からベンチ入りし、遊撃のレギュラー。2年春に打率4割2分9厘で首位打者。ベストナイン3度。リーグ戦では通算79試合に出場し、打率3割3分6厘、10本塁打、55打点。2、3年と大学日本代表。175センチ、80キロ。右投左打。

◇東京六大学通算「100安打以上&10本塁打以上」打者◇

早大・谷沢健一(66年秋~69年秋)82試合 111安打 18本塁打

慶大・山下大輔(70年春~73年秋)88試合 102安打 11本塁打

慶大・堀場秀孝(75年春~78年秋)101試合 125安打 11本塁打

早大・岡田彰布(76年春~79年秋)88試合 117安打 20本塁打

法大・小早川毅彦(80年春~83年秋)98試合 114安打 16本塁打

慶大・大森剛(86年春~89年秋)88試合 111安打 17本塁打

明大・中村豊(92年春~95年秋)81試合 116安打 13本塁打

慶大・高木大成(92年春~95年秋)95試合 103安打 13本塁打

慶大・高橋由伸(94年春~97年秋)102試合 119安打 23本塁打

早大・鳥谷敬(00年春~03年秋)96試合 115安打 11本塁打

早大・武内晋一(02年春~05年秋)97試合 102安打 12本塁打

明大・宗山塁(21年春~24年秋)79試合 103安打 10本塁打

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