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【巨人】坂本勇人、長嶋デーに並んだ猛打ショー…担当記者が選んだベストゲーム

スポーツ報知 2024年9月30日 15時0分

 巨人が4年ぶり48度目(1リーグ9度含む)のリーグ優勝を達成し、球団創設90周年の節目を飾った。担当記者が選んだ各選手のベストゲームを深掘りする。

 ◆5月3日 巨人8―5阪神(東京ドーム)

 [勝]戸郷2勝1敗  [敗]門別0勝1敗 [S]泉1勝1セーブ

 [本]大山2号(戸郷・2回)3号(船迫・8回)岡本和5号2ラン(門別・2回)中野1号(戸郷・6回)

 メモリアルデーに、坂本勇人内野手がスーパースターたるゆえんを見せた。8回に右前打を放ち、長嶋茂雄に並ぶセ・リーグ記録となる通算186度目の猛打賞。「長嶋茂雄DAY」と銘打たれ、ミスターも来場した一戦で金字塔を打ち立てた。「長嶋さんのセレモニーの日に光栄なことですし、素直にうれしいです」。巨人の新レジェンドが、記録と記憶に残る一日を過ごした。

 5回終了時、「4番・サード長嶋」のコールとともにミスターがサプライズ登場した。試合も観戦し、「私に並んだのか。えっへっへ。主役が打てばチームは勝つんだよ」と、快勝と坂本の活躍に大喜びしていた。試合の使用球には「3 NAGASHIMA SHIGEO DAY 5.3.2024」と刻印された。特別ユニホームの右袖、帽子には「3」が縫い付けられ、ナインはミスターの功績に敬意を表してプレーした。

 坂本と長嶋さんの縁は深い。2年目の08年春季キャンプで対面した際に「頂点を目指して頑張ってほしい」と声をかけられ、その期待に応えて遊撃のレギュラーに定着。16年にも開幕前に軸足の右足に意識を置いて打つようにフォームを矯正してもらい、初の首位打者を獲得した。常に気にかけてくれた恩人へ「日本のプロ野球の人気は先輩たちが築いてきてくれたもの。優勝して恩返しをしたい」と感謝を口にしてきた。

 現役時代のミスターと同じ三塁手として再出発した今季は、ファーム調整も経験。打撃不振に苦しんだ時期もあったが、9月10日の広島との首位攻防戦(マツダ)で決勝弾を放つなど、要所でチームを救った。長嶋茂雄のNPB歴代9位・通算2471安打も視野に入る。苦しみながら、リーグVの力となった24年。背番号6の存在感は、やはり別格だった。(内田 拓希)

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