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WBO世界フライ級王者オラスクアガが公開練習 「爆竹のような爆発力ある試合したい」

スポーツ報知 2024年9月30日 15時34分

◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中谷潤人―同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者アンソニー・オラスクアガ―同級1位ジョナサン・ゴンサレス(10月14日、東京・有明アリーナ)

 WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)とともに10月14日、初防衛戦に臨むWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(米国/帝拳)が30日、神奈川・相模原市のM・Tジムで練習を公開した。

 前WBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)戦に向けて、この日はシャドーボクシングやサンドバッグ打ちで軽快な動きを披露。「全てにおいて順調。スパーリングもいいものができたし、コンディションは抜群です」とオラスクアガ。中谷と一緒に行ってきたロスでの練習では、160ラウンドのスパーリングを実施。「日本に来てさらにやっているので、(ラウンド数は)増えている」と手応えを口にした。

 今年7月、中谷がビンセント・アストロラビオ(フィリピン)を初回KOで破った初防衛戦と同じリングで加納陸(大成)とのWBO世界フライ級王座決定戦で3回KO勝ち。新王者となったオラスクアガ。1階級下でも元世界王者との対戦には「相手はとても賢くて、良い動きをする。フットワークもよく、スピードもある」と分析したうえで、「彼のような選手と対戦することは自分のスキルを見せることができる。自分がどうマッチアップするか、楽しみ。タイトル防衛には自信がある」と力を込めた。

 オラスクアガと同じく、15歳の時から励まし合ってきたバンタム級のエイドリアン・アルバラード(米国)が、10月18日に東京・後楽園ホールでエイドリアン・レラサン(フィリピン)とバンタム級8回戦で対戦するため、10月初旬に来日する。試合までは中谷の自宅で3人そろって食事や寝起きを共にしながら、調整を進めることになる。「3人が日本で試合をするなんて興奮している。僕と潤人が月曜日、エイドリアンが金曜日に試合。エイドリアンは、(一緒に読んできた)漫画『はじめの一歩』に何度も出てくる後楽園ホールで試合をするのを楽しみにしている。僕もいつか(後楽園ホールで)やってみたい」という。

 指導する岡辺大介トレーナーは「汗も出ているみたいで、減量も落ち着いている。長いラウンドのスパーリングも問題なくこなしている。先にパンチを当てて、ロープにつめて打っていく。ドンドン手を出すことがカギになる」と話す。前回同様、中谷と同じリングに上がることになるが、オラスクアガは「前回は一緒にリングに上がるだけでワクワクしていた。今度は2人がチャンピオンとしてリング立つという、何ともクレイジーな現実を僕らは目の当たりにする。自分の良さを見せながら、チャンピオンとしての道のりをしっかり描きながら、エキサイティングな自分のスタイルを見せたい。爆竹のような爆発力のある試合もしたいし、スピードも見せたい。みなさんを喜ばせるように全力でベルトを守りにいく」と意欲を見せた。

 戦績は26歳の中谷が28戦全勝(21KO)、30歳のペッチが76勝(53KO)1敗、25歳のオラスクアガは7勝(5KO)1敗、33歳のゴンサレスが28勝(14KO)3敗1分け、25歳のアルバラードが10勝(5KO)2敗1分け。

 中谷、オラスクアガの試合はPrime Videoで生配信される。

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