◆JERA セ・リーグ 阪神0―2DeNA(30日・甲子園)
先発したDeNA・吉野光樹投手が6回までノーヒットと快投。3勝目を挙げ、4位・広島とのゲーム差を2に広げた。三浦大輔監督は「立ち上がりから非常にいい力感で投げられた。バランスよく投げてましたし、球のばらつきも少なく、よく投げていた」とたたえた。
6回までノーノーも94球と球数が増え、マウンドを降りた。投球中も意識はあったというが「変に意識しないようにした。絶対どこかでヒットは出ると思っていたので、そんなうまくいくはずはないと。思い切っていった」と冷静にアウトを重ねた。
7回からバトンをつないだ伊勢がわずか6球で打者3人を料理すると、8回に登板した佐々木も死球で走者を出したが無失点。9回に守護神・森原がマウンドに上がると、先頭の近本に左前打を許し、史上6度目の継投ノーノーとはならなかったが逃げ切った。
無安打ながら交代した意図について、指揮官は「まず勝つことです」とキッパリ。「ああいう形で投げていけばいい投球ができると思う。今日をいいきっかけにしてほしい」と願った。若き右腕がチームに勢いをもたらした。