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【阪神】佐藤蓮&川原陸がプロ初登板で1回無失点 育成上がりコンビが結果残す

スポーツ報知 2024年9月30日 23時12分

◆JERAセ・リーグ 阪神2―0DeNA(30日・甲子園)

 阪神の4年目右腕・佐藤蓮と6年目左腕・川原陸が30日、本拠地最終戦でプロ初登板を果たし、ともに1回を無失点に抑えた。

 支配下で入団しながら、故障等で育成落ちを経験した両腕。今年7月20日にそろって支配下に返り咲いた2人は、この日同時にプロ初となる出場選手登録を果たした。

 先に出番が回ってきたのは佐藤蓮だった。0―2の7回、先頭の代打・東妻を遊ゴロに仕留めると、1番・梶原を空振り三振、2番・牧を遊ゴロ。見事、3者凡退で中継ぎの役割を果たした。

 試合後、「自分のボールを投げることだけを考えて、他のことはあまり考えなかった。緊張してたけど、なんとか1人目をアウトに取れて、2人目からはちょっと落ち着いて投げられた」と、初の1軍マウンドに興奮気味。今季限りで現役を引退する秋山のグラブを身につけての快投に、「最後に『ナイスピッチング』と言われたので、『秋山さんのグラブのおかげです』みたいな話をした」と充実感をにじませた。

 続く8回には、同じく0―2の場面で川原がマウンドへ。先頭の3番・佐野から左飛で1アウト目を奪うも、4番・オースティンには四球を与える。その後、5番・戸柱は空振り三振とするも、6番・宮崎に中前安打を浴びて2死一、二塁のピンチを招く。しかし、7番・桑原を見逃し三振に斬り、窮地を脱した。

 苦しみながらもスコアボードに「0」を刻んだ左腕は、「自分のボールが投げられていたので、それが一番よかった。とりあえず今日が終わってホッとしている」と素直な気持ちを吐露。9回には、2年連続で自主トレを共にした岩崎が登板した。“師匠”との継投リレー完成については「もう自分の中でいっぱいいっぱいでしたし、ザキさんにつなげるっていうのはそんなに考えていない。結果(そうなっただけ)」と苦笑いを浮かべた。

 チームが3位DeNAに完封負けを喫した中で、苦労人コンビが見せた来季への明るい材料。安藤投手コーチは、「2人も初登板でかなり緊張してたけど、いいピッチングだった。いいものを見せてもらったし、また来年につながる投球だった。これからが楽しみ」と、その門出を喜んだ。

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