◆パ・リーグ 楽天1―5ロッテ(1日・楽天モバイル)
ロッテの佐々木朗希投手が、22年4月10日のオリックス戦(ZOZO)で完全試合を達成して以来となる完投勝利を挙げ、自身初の2桁勝利に到達した。9回5安打1失点。チームは3位が確定し、CS進出が決まった。大一番を投げ抜いた右腕は「キリのいい数字でとりあえず勝ててよかった。(完投は)あまりない経験なのでよかった」と充実感を漂わせた。
初回は2死から3番・辰己の強烈なピッチャー返しの打球が右膝に直撃するアクシデントや、暴投で先制点を献上するなど、不穏な立ち上がりとなった。だが2回以降は無失点の投球を続け、この日は最速157キロながら1、3、8回の3イニング以外はいずれも3者凡退に封じた。「思うような球がいかなくても、このパフォーマンスは収穫。これから先また良くない時はあるし、引き出しになる」と振り返った。
大一番で力投した佐々木に対し、吉井監督は「(今日は)90パー朗希でしたね。今までは65パーでしたけど。大事な負けられない試合でベストパフォーマンスを出したのは、並の投手ではできない。朗希もスーパースターに、なりつつある投手だと思います」とねぎらった。
試合終了後、ナインはファンに深々と頭を下げ、CS進出の報告と感謝を伝えた。殊勲のヒーローインタビューで、佐々木は「CSは3位からですけど、日本シリーズに行って、日本一になれるように頑張ります」と、19年ぶりの悲願を目標に掲げた。