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中村壱太郎、高尾山で成功祈願「『玉藻前立飛錦栄』は薬王院版の道成寺」9役早替わり&宙乗りに挑戦

スポーツ報知 2024年10月2日 16時6分

 歌舞伎俳優の中村壱太郎が2日、東京・八王子市の高尾山薬王院で「立川立飛歌舞伎特別公演」(11月21~24日)の成功祈願を行った。

 「玉藻前立飛錦栄(たまものまえたちひのにしきえ)」は、薬王院境内を舞台に「九尾の狐」をモチーフとした新作舞踊。藤間勘十郎が脚本、振付を手掛ける。壱太郎は成功祈願を終えて「心が洗われる思いです。歌舞伎の名作『道成寺』から着眼を得た新しい作品で『薬王院版の道成寺』ですね。藤間のご宗家に書いていただいて感謝です。高尾山ゆかりの演目ですが、いろんな場所で演じられる演目になれば」と抱負を語った。

 白拍子吾妻など9役を早替わりで演じる。「祖父の4世坂田藤十郎も変化物の作品をいくつもやっております。ただ、パフォーマンスとして見せるだけでなく、心に思うことを大事に演じられたら。自分で演じ分けるというより、ふん装をすれば、自然とそうなれると思います」。初挑戦の宙乗りも「きょうの成功祈願で『身体健全』と何度も言っていただいたので、大丈夫だと思います」と平常心を強調した。

 もう一つの演目「新版 御所五郎蔵(しんぱん ごしょのごろぞう)」は河竹黙阿弥の名作を木ノ下裕一の補綴(ほてつ)、藤間勘十郎の演出で上演。片岡愛之助が御所五郎蔵と後室百合の方の2役を、壱太郎が傾城逢州と時鳥の2役を演じる。

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