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西山朋佳女流三冠「精度の低い手重ねてしまった」 棋士編入試験第2局で敗れる

スポーツ報知 2024年10月2日 18時17分

 将棋界史上初の「女性棋士」を目指す西山朋佳女流三冠=白玲、女王、女流王将=が2日、東京・渋谷区の将棋会館で指されたプロ棋士編入試験五番勝負第2局で後手の試験官・山川泰熈(たいき)四段に104手で敗れ、試験は1勝1敗となった。試験は5戦で計3勝すれば合格となる。

 本局は中飛車を選択した西山。序盤から少しずつ山川にリードを奪われ、「本譜は精度の低い手を重ねてしまった」とうつむいた。

 西山は試験前の9月27日、新型コロナ感染を公表し、並行して行われている女流タイトル戦白玲戦七番勝負第4局は延期となった。試験対局中もしばしば口元をハンカチで押さえ、苦しそうにせき込む様子もあった。「療養期間はあったので、体調悪い中ではあったができることはしようと思っていた」と本局へ準備期間を振り返り、11月、上野裕寿四段との第3局へ向け「その時々の棋力がしっかり出せる状態に持っていきたい」と静かに語った。

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