Ｊ２ベガルタ仙台は２日、次節のホーム・秋田戦（６日、ユアスタ）に向けて仙台市内で午前に約１時間全体練習を行い、午後は若手主体で汗を流した。空中戦の激しいバトルが予想される一戦にＤＦ石尾陸登（２３）は「ジャンプ力には自信がある。相手と距離をとって助走して、勢いよく競ったり工夫していきたい」と気を引き締めた。
頼れるディフェンダーが完全復活だ。左膝の手術で戦列を離れ、前節の山口戦（９月２９日、１〇０）で約４か月ぶりに試合に出場。久々の公式戦に「楽しかったです。体の感覚もあまり変わっていなかった」と喜びをかみしめた。
山口戦では後半開始からＤＦ菅田真啓の代わりに、プロ初となるセンターバック（ＣＢ）で出場。学生時代でも３バックの左しか経験がなく、初めて４バックでの左ＣＢを務めた。「前半にマサくん（菅田）の動きをベンチから参考にしていた。裏の対応やカバー範囲の広さ、予測は自分の強み」。ポジションが違っても安定した守備力を見せ、勝利に貢献した。
今季も残り５節。次節での勝利のカギはセカンドボールだという。「Ｊ２屈指の空中戦が強いチーム。セカンドボールの回収が大事になるので、ボランチに声をかけてコンパクトにして、すぐ回収できるようにしたい」と言葉に力を込めた。
（山崎 賢人）