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ボーイスリーグ 旭川大雪が圧倒2連覇…7戦72点 最終節残して頂点極めた

スポーツ報知 2024年10月3日 8時59分

◇エイチ・アイ・エスカップ  第33回秋季リーグ戦 第5~6節 (9月28、29日、夕張・サングリンスタジアムほか)

 旭川大雪が第5節で、とかち道東に13-1、札幌手稲に7-0で連続コールド勝ち。7連勝とし、最終戦(5日、対苫小牧)を残して2年連続13度目の優勝を決めた。7試合で計72得点と圧倒的な攻撃力を発揮。全国切符が懸かる秋季北海道選手権(12日開幕)へと弾みをつけた。札幌北広島は6勝1敗で2位確定。札幌手稲が5勝2敗で続いている。

 誰もが認めざるをえない強さで、旭川大雪が早々と優勝を決めた。第5節も“らしさ全開”でとかち道東、札幌手稲に連勝。「目の前の試合に集中してたので(V決定に)気付かなかった。意識していなかったのが良かったのかも」。札幌手稲戦で4回2安打0封の先発右腕・樽井新太(2年)は、泰然と受け止めた。

 7試合で計72得点。圧倒的な攻撃力が秋の陣を席巻した。前チームは1、2番が出塁して中軸でかえす得点パターンだったが、新チームはどこからでもチャンスをつくり出す。突出した選手はいなくとも、西大條敏志監督が「均等化」と表する打線は上から下まで打ちまくった。

 とかち道東戦では4イニングの攻撃で10安打、8盗塁と機動力爆発。優勝を決めた札幌手稲戦では1回無死一、三塁からダブルスチールで先制点を挙げ、7番・樽井新太(2年)の左越え適時二塁打などで大量点を奪った。強化してきた打撃練習の成果もあるが、先の塁を狙う姿勢が相手を揺さぶった。

 西大條監督は「1か月前までは“ただ打って、ただ走る”だけだった。どうしたら相手が嫌がるか、頭の中を整理させた」。経験を重ねるごとに熟成が進んだ。前チームは昨秋の北海道選手権を制し、今春の全国大会でベスト8進出。樽井は「少し近づいている」と実感し、山脇瑛翔主将(2年)は「目標は選手権。ここは通過点なので」と笑顔を封印して“先輩超え”を見据えた。(石井 睦)

 ☆札幌北広島・丸山湊(2年=札幌手稲戦で2安打2打点)「前日に動画でフォームを確認し、アッパースイングになっていたのを修正した。手稲に勝ったのは大きい」

 ☆札幌手稲・武内和希(2年=ようてい戦の6回に試合を決める2点ランニング本塁打)「中学で初本塁打。この勢いで最終戦に臨みたい」

  ▽順位(第6節終了時) 〈1〉旭川大雪7勝〈2〉札幌北広島6勝1敗〈3〉札幌手稲5勝2敗〈4〉旭川道北3勝2敗1分け〈4〉とかち道東3勝4敗1分け〈4〉苫小牧3勝3敗1分け〈7〉札幌豊平2勝4敗1分け〈8〉ようてい6敗〈9〉札幌7敗

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