落語家・桂文枝がこのほど、都内で、Ｇｏｏｇｌｅ主催のイベントに出席。Ｇｏｏｇｌｅの生成ＡＩ「Ｇｅｍｉｎｉ（ジェミニ）」と共に創作落語を制作し、披露した。
３３０本以上の創作落語を生み出し、上方落語界に「創作落語」という道を切り開いた文枝に、高性能生成ＡＩ「Ｇｅｍｉｎｉ」が“弟子入り”。イベントで落語を披露するべく、今年の８月５日、“２人”が初対面を果たした。約１か月半に及ぶ準備期間を経て完成した。「リーダーシップ」と名付けられた創作落語は、スーパーの社長が「ＡＩ社長を作った」と専務に持ちかける噺（はなし）だ。
文枝は「落語というのは庶民の暮らしを噺にしますし、将棋や囲碁みたいにかたちがあるものではなく、“心”ですからね。ＡＩにどこまで伝わるものかと思っていましたが、１回目としては良かったんちゃうかなと思いますよ。今後もＧｅｍｉｎｉに落語を教えていけば、もっとやれるんじゃないかなと思います」とコメントした。