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【巨人】大逆転呼ぶ3ランでV奪回への道開く…担当記者が選んだヘルナンデスのベストゲーム

スポーツ報知 2024年10月7日 15時0分

 巨人が4年ぶり48度目(1リーグ9度含む)のリーグ優勝を達成し、球団創設90周年の節目を飾った。担当記者が選んだ各選手のベストゲームを深掘りする。

 ◆5月30日 巨人6―5ソフトバンク(東京ドーム)

 [勝]井上1勝3敗 [敗]東浜2勝1敗 [S]バルドナード 1勝5セーブ

 [本]ヘルナンデス1号3ラン(東浜・3回)岡本和10号2ラン(東浜・3回)

 救世主の一撃が大逆転への呼び水になった。エリエ・ヘルナンデス外野手が、4点ビハインドの3回1死一、二塁で1号3ラン。左翼席中段に吸い込まれる打球を見届け「レッツゴー!」と叫んだ一発が号砲となり、チームはこの回一挙6点をもぎ取った。約2週間前に来日したばかりの新助っ人は「東京ドームで、ファンの前で打てたのが本当にうれしかった」と、出場3試合目、10打席目での来日初アーチをかみしめた。

 初回の第1打席は外角直球を引っかけて遊ゴロ。「次は同じボールは投げてこない。違う球種を予測して待った」と、冷静に読んで初対戦となった東浜のシンカーを狙い打った。いち早く日本野球に順応しようと、対戦相手のビデオ研究が日課。その後の大活躍を予感させる一発だった。

 これが“救世主物語”の幕開けとなり、ほどなく不動の3番に定着。6月は22試合で打率3割5分2厘と大暴れし、加入前は貧打にあえいでいた阿部巨人をよみがえらせた。

 3Aでメジャー昇格のチャンスに恵まれず「チャンスをくれたチームに感謝。ジャイアンツが大好きです」と言う。8月11日・中日戦(バンテリンD)の守備で左手首を骨折して無念の長期離脱となったが、エリーの奮闘がV奪回への道を開いたことは間違いない。

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