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ダルビッシュ有「しっかり勉強して臨みたい」地区シリーズで大谷と激突へ、2戦目先発なら由伸と投げ合い

スポーツ報知 2024年10月4日 4時0分

◆米大リーグ・ワイルドカードシリーズ パドレス5―4ブレーブス(2日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 5日(日本時間6日)に初戦を迎えるドジャースの地区シリーズ(S)の相手が2日(日本時間3日)、パドレスに決まった。パ軍はダルビッシュ有投手(38)、松井裕樹投手(28)の登板こそなかったが、ワイルドカードシリーズでブレーブスに2連勝して突破。ダルビッシュは大谷翔平投手(30)が中心の強力打線封じに闘志を燃やし、さらに第2戦の先発なら実現する山本由伸投手(26)との投げ合いも歓迎した。

 気持ちは先を見据えながらも、歓喜のシャンパンファイトに酔いしれた。ポストシーズン(PS)進出を決めた際のシャンパンファイトでは、地区優勝の可能性が残っていたため控えめな参加だったダルビッシュは全身に美酒を浴び「すごくうれしいですね」と表情を緩めた。

 2戦連続でブルペン待機。投球練習すらしなかったが、中堅のブルペンから戦況を見守った。パドレスは1点を追う2回に6連打で5点を奪って一気に逆転。先発・マスグローブが右肘の張りで4回途中に緊急降板するアクシデントがあり、8回には1点差に迫られたが、最後は元阪神スアレスが締めくくった。ダルは試合終了とともにガッツポーズをして松井らと握手をし、小走りにマウンド付近の歓喜の輪に向かった。

 視線の先にはすでにド軍を捉えている。パ軍にとって、ド軍は同地区最大のライバル。試合終了後には本拠地のファンから「BEAT LA!(LAを倒せ!)」の大合唱が巻き起こった。かつて自身が所属したこともあって強さを知り尽くしているからこそド軍戦に人一倍燃えているダルは「サンディエゴのシティー(街)としても、球団としても(相手が)LAというのは、大事な相手。自分たちには勢いがあるし、勝てるように頑張りたいです」と気合を入れた。

 地区Sでは初戦か2戦目の先発が見込まれるダルビッシュ。もちろん注目が集まるのは、日本ハムで同じ背番号「11」をつけた大谷との対決だ。今年3月に日米通じて初めて対戦するなど5打数1安打。「大谷君だけじゃなくて、全員すごいいいバッターが多いので、しっかり勉強して臨みたいと思います」と打倒ドジャースへ燃えている。

 さらに、第2戦の先発となれば、山本との投げ合いになる。PSで日本人投手が両軍で先発となれば史上初。昨年3月のWBCでは侍ジャパンで同僚だったとあって「投げ合えるのであれば、しっかり楽しんでやりたいと思います」と心待ちにした。レギュラーシーズンではドジャースが地区優勝を飾ったとはいえ、対戦成績は8勝5敗でパドレス優勢。大谷もパ軍戦で打率3割2分6厘ながら本塁打は1本しか打っていない。3勝先取の地区Sはドジャースタジアムで幕を開ける。(安藤 宏太)

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