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巨人・戸郷が井端ジャパンのエースだ 岡本&大勢と最終候補にリストアップ「プレミア12」11月13日初戦

スポーツ報知 2024年10月4日 5時0分

 侍ジャパンが、世界一を目指す「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(11月9~24日)のエース候補として巨人の戸郷翔征投手(24)を最終候補にリストアップしていることが3日、分かった。パドレス・ダルビッシュ、ドジャース・大谷、山本らメジャー組が出場しない中で阪神・才木、中日・高橋宏とともに若き先発3本柱の一角として大きな期待が寄せられている。

 巨人の若きエースが世界の舞台でも先発の柱としてフル回転する可能性が浮上した。戸郷が侍ジャパンのプレミア12の代表メンバーの最終候補に入っていることが分かった。今季3年連続2ケタ勝利となる12勝を挙げて4年ぶりのセ・リーグ優勝に導いた右腕に熱視線が送られている。

 3月29日の阪神戦(東京D)で自身初の開幕投手を務めた戸郷は、大役の重圧の中で6回無失点と好投し、阿部新監督に1勝目をプレゼントした。その後も主にカード初戦を任され、相手エース級との投げ合いが多いローテーションで奮闘。26登板で12勝8敗、防御率1・95、自身最多の180イニングを投げて菅野とのダブルエースで先発陣を引っ張った。現状リーグトップの156奪三振で2年ぶり2度目の最多奪三振のタイトル獲得も確実だ。

 昨年のWBCは栗山監督率いる侍ジャパンの一員として参加。決勝の米国戦で主将・トラウトからフォークで空振り三振を奪い、2登板で5回2安打1失点、防御率1・80で世界一に貢献した。ダルビッシュ、大谷ら超一流選手とプレーして受けた刺激を力に変え、さらに成長。井端弘和監督(49)は2月の巨人春季キャンプを視察した際に「戸郷投手も前回(WBC)は中継ぎでしたが、先発した山本投手や今永投手がメジャーに行きますのでそこに割って入ってきてもらいたい。馬力もある」と話し、勝負どころで三振を取れる投球スタイルを高く評価していた。

 今回のプレミア12はメジャー組は出場しない。現時点で野手ではヤクルトの村上、阪神の森下、楽天の辰己、日本ハムの五十幡らの最終候補入りが明らかになっている。投手ではロッテの佐々木朗は候補外とみられ、戸郷のほかには今季13勝3敗、防御率1・83の阪神・才木、12勝4敗、防御率1・38の中日・高橋宏も名を連ねているもよう。井端監督は戸郷、才木、高橋宏を日本代表の若き先発3本柱として起用するプランを描いているという。

 戸郷とともに昨年3月のWBCにも出場して今季は全143試合4番で出場した岡本和、29セーブを挙げて胴上げ投手にもなった大勢も最終候補入りしていて、阿部巨人を優勝に導いた投打の主力が侍ジャパンでも4番、守護神を任される可能性もある。また、現状では流動的ながら、不動の二塁手として初のシーズン全試合出場を果たした吉川もリストアップされているという。

 26年WBCまで続投することが決まった井端監督は「まずはプレミア12に全神経を集中し、最高の結果を残せるように精進します」と決意を示していた。世界一のため戸郷には強力先発3本柱の一人として大きな期待が寄せられている。

 ◆23年WBCの戸郷 「第2先発」の位置づけで2試合に登板し、計5回2安打1失点、9奪三振で防御率1.80。決勝・米国戦ではトラウトからフォークで空振り三振を奪うなど、2回無安打無失点、2奪三振。09年の第2回大会以来、3大会ぶり3度目の世界一に貢献した。

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