「この１年を一言で表すと、挑戦です」。今季、静岡に誕生したプロ野球球団・くふうハヤテベンチャーズ静岡の赤堀元之監督は、最終戦前日にこう語りました。
１年前はゼロの状態からトライアウトを行い、全国から選手が集まり、ＮＰＢ経験者９人を含めた総勢４０人で１２０試合を戦ってきました。最終的に２８勝８４敗８分という成績でしたが、所属するウエスタン・リーグの全チームから白星を挙げました。その挑戦の最終戦。相手は阪神タイガースでした。ミスタータイガースこと、掛布雅之さんに解説いただき、実況を担当！ あの“掛布節”を横で聞けて、実況者として幸せでした。
試合は２回までに３点を奪われながらも粘り、７回裏の９番・富山太樹選手のソロホームランで逆転！ 過去最多２３５５人の観客が沸きます。最終戦で劇的勝利か…期待を抱きましたが、そこは１２球団としての意地がある阪神タイガース。９回表にハヤテは２点タイムリーを浴び、５対６でゲームセットとなりました。掛布さんは「ハヤテにとってはこれで良かった」と語りました。「最終戦で、プロの世界は甘くない、と改めて感じたのでは」とのこと。来季に向け、ここぞの勝負強さを身につける挑戦が、また始まります。