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浜頓別町のクッチャロ湖にコハクチョウ飛来シーズン到来…あの街行く北海道

スポーツ報知 2024年10月4日 8時47分

 道北の浜頓別町に、コハクチョウの飛来シーズンが訪れた。国内最北のラムサール条約指定地でもあるクッチャロ湖は、日本とロシア極東部を渡る水鳥たちの重要な中継地。春と秋は渡りの季節で、コハクチョウやオナガガモ、ヒドリガモなどのカモ類と出会うことができる。

 コハクチョウは例年10月上旬に飛来し始め、本州での越冬前に入れ代わり立ち代わり羽を休める。昨年は10月15日に初飛来があり、同22日に2391羽、同26日に2603羽が確認された。今秋はまだ見られていないが、“ハクチョウの湖”となるのは間もなくだ。

 環境省によって1995年に設置された水鳥観察館では、来訪者に情報提供しており、館内の望遠鏡でじっくり観察することができる。売店で餌を購入して与えることも可。また、館内には水鳥のほかヒグマなど同地に生息する野生動物の剥製(はくせい)も数多く展示している。

 冬になれば天然記念物のオジロワシやオオワシの姿も。湖畔にはキャンプ場や温泉、コテージもある。水鳥観察館を運営する同町産業振興課商工観光係の千田幹太主査は「コハクチョウは日本で一番最初にここを訪れ、本州へと飛び立ちます。豊かな自然とともに、その魅力を感じていただけたら」と来町を呼びかけている。

 〇…同町では6日に道の駅・北オホーツクはまとんべつで「第37回ふるさとまつりin浜頓別」が開催される。オホーツク海で水揚げされたホタテなど新鮮な魚介類や、水産加工品、特産品の即売会など、“北の味覚”がズラリ。グルメを楽しみ、運が良ければハクチョウと出会えるかもしれない。

 ◆浜頓別町 宗谷管内南東部に位置し、オホーツク海に面している。南東、南西は山に囲まれ、中心部を流れる頓別川は海に注ぐ。1916年に枝幸村(現・枝幸町)から分村し、頓別村と命名。51年の町制施行で浜頓別町に。明治時代には頓別川支流で豊富な砂金の産出があり、日本最大の金塊が発掘されるなど一時は「東洋のクロンダイク」と言われた。主な産業は漁業、酪農。人口3252人(10月1日現在)。

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